コーヒーカップ選びに役立つ情報をまとめました。コーヒーを美味しく飲むのに大切な機能や、形状、素材のバリエーション、茶渋汚れの落とし方、コーヒーカップの持ち方まで徹底解説します!
2-1.保温性
保温性はコーヒーカップ選びにおける重要な点です。コーヒーを最もおいしく飲める適温は60度から70度とされています。冷めると香り立ちが弱くなる性質があるため、温かさを保てる材質かどうかを判断材料のひとつとするのがよいでしょう。
2-2.飲み口
飲み口、つまり口を付けるふちの部分の厚みや角度は好みの分かれるところです。一般的に、ティーカップのようにふちが薄いものは浅煎りコーヒーのフルーティさを感じやすく、マグのようにふちに厚みのあるものは深煎りコーヒーに向いているといわれます。
2-3.デザイン
ソーサーの有無、柄の有無、材質、シルエット、色、取っ手の形など、コーヒーカップのデザインを決める要素はたくさんあります。エレガントなものがよいのか?モダンでシャープなものがよいのか?それともスタッキングできる実用性の高いもの?…とイメージを固めておくと探しやすくなります。どのようなデザインが自分の好みなのか、例えば自宅の家具や洋服などを参考に研究してみるのもおすすめです。
2-4.利用シーン
コーヒーを楽しむ場所とタイミングを具体的にイメージしてみましょう。たとえば自宅に来客がある時に使うなら、ソーサー付きでちょっと特別感のあるものに。食事と一緒に楽しむなら、好きなだけ飲めるよう容量の多いマグカップに。アウトドアなら持ち運びを考えて頑丈軽量なチタン製に…そのシーンに最もふさわしい機能性やデザインを想像してみると失敗が少なくなるはず。
3.コーヒーカップの形状いろいろ。
3-1.レギュラーカップ
容量が120ml~150mlくらいで、一般的なレギュラーコーヒーの一杯分がちょうど入る大きさです。ソーサー付き、なし、どちらも市場に多く出回っていますので、好みに合わせて選びましょう。
3-2.デミタスカップ
容量が60ml~80mlくらいのカップで、豆を多めに入れて作る濃いめのコーヒーを楽しむためのカップです。エスプレッソを飲むために使われることも。
3-3.エスプレッソカップ
容量が30ml~60mlくらいで、エスプレッソを飲むためのカップです。容量が少ない分冷めやすく、それを防ぐため厚手に作られているのが特徴です。
3-4.マグカップ
マグカップの容量はだいたい200ml~400mlと幅があります。300ml程度のものが日本では人気があり、さまざまな種類のものが出回っています。
4.コーヒーカップの素材のバリエーション。
4-1.磁器製
粘土や粉砕した石を原料とする磁器は、焼成のときにガラス質が多くできるため、ほとんど水分を通さず手入れがしやすいことが特長で、素地の色が白であることも好まれています。食器として多様な製品が出回っており、デザインの選択肢が広いことも魅力です。
4-2.陶器製
主に粘土を原料とする陶器は焼成のときに内部に微細な空洞ができます。この性質のため食洗器にかけられないなどのデメリットがありますが、空洞を含む素地が断熱材のような働きをし、保温性が高いというメリットがあります。熱いものが入っていても器そのものは熱くなりにくいので持ちやすく、コーヒーを楽しむのにピッタリです。
4-3.ガラス製
コーヒー用には耐熱性の高いものを選びましょう。ガラス製カップはカプチーノなど、牛乳やホイップクリームと組み合わせたコーヒードリンクにおすすめ。コーヒーと牛乳の層が楽しめて、味だけでなく見た目の美しさも堪能できます。
4.4 金属製
丈夫で軽量のため持ち運びやすいという特長があり、主に登山やアウトドア用として好まれています。食器として兼用するため直火可能となっているものと、飲料専用として保温性を高めた二重構造のものがあるので、用途に合わせて選びましょう。
4-5.ホーロー製
ホーローは金属にガラスを焼き付けたもので、レトロ感のある見た目と機能性が評価され、近年人気の素材です。金属とガラス両方の特徴を備えているので、軽くて酸に強く、茶渋も落としやすいメリットがあります。一方で衝撃に弱く、陶磁器に比べると保温性が低いというデメリットも。
4-6.木製
木製のマグカップは保温性に優れるという特長があり、なめらかな手触りと独特の温かみが支持されています。他の素材に比べて軽く、割れにくいのも普段使いしやすいポイントです。
5.コーヒーカップの汚れの落とし方。茶渋もスッキリ!
同じコーヒーカップを使っていると、どうしてもカップの内側に茶渋がついてしまいがち。茶渋汚れを落とすには、重曹を溶かしたお湯に15分ほど漬けたあと、その水を使ってスポンジで洗ってみましょう。それでも落ちないガンコな汚れには、少量の重曹をスポンジに取りそのままこすり洗いを。ただし、アルミや銅は重曹との化学変化で黒ずんでしまうので注意!木も変色の恐れがあるため避けましょう。
6.コーヒーカップでの飲み方、取っ手の持ち方、どうする?
テーブルがあればソーサーはテーブルに置いたまま、カップだけを持ち上げて飲みます。ソファ席などでテーブルが遠い場合、ない場合はソーサーごと手元に持ってくるとよいでしょう。カップの持ち方は、マグカップは取っ手にしっかり指を通して握り、コーヒーカップは人差し指のみを通して取っ手の上側を親指、下側を中指で支えると飲みやすくなります。エスプレッソカップのように指を通せないものは親指と人差し指でつまむように持ち、中指を取っ手の下側に添えるとグラグラせずスマートです。
7.(まとめ)複数のコーヒーカップを使い分けるのも◎
コーヒーカップにはあらゆるバリエーションがあるといっても過言でないほどたくさんの選択肢があります。複数のコーヒーカップを用意しておき、シーンによって使い分けるのもおすすめです!