コーヒーポット、コーヒーケトル、ドリップポット、ドリップケトルの語源、違いから、それぞれのメリット、使い方、選び方、素材や機能の違いまでしっかり解説!ドリップコーヒーをもっと美味しくするコーヒーポットやドリップケトルの情報が満載です。
Index
1.コーヒーポットとは?
コーヒーポットは抽出したコーヒーを入れておくもの?それともドリップのときに使うもの?コーヒーケトルやドリップポットやドリップケトルとの違いってなに?とお悩みではありませんか。それぞれについてご説明します!
2.コーヒーポット、コーヒーケトル、ドリップポット、ドリップケトル、何が違うの?
2-1.語源をたどると
英語で“pot”は鉢のこと、”kettle”はやかんのことで、ポットは容器で、ケトルはお湯を沸かすものという意味の違いがあります。
2-2.使い方の違い
もともとの英語の意味に従うと、コーヒーポット、ドリップポットは「抽出したコーヒーを入れておくもの」でありコーヒーサーバーと同様のもの、一方コーヒーケトル、ドリップケトルは「コーヒーを抽出するためのお湯を沸かすもの(あるいは抽出用のやかん)」ということになります。日本での一般的な呼び方、商品名においては双方が混在していることも多く、厳密に使い分けられてはいませんが、この記事では英語の意味を元に説明していきます。
3.コーヒーポットを使うメリットは?
3-1.コーヒーをたくさん淹れるときに便利
ドリップコーヒーを複数杯入れるとき、コーヒーポットがなければ全てのカップにドリッパー、フィルター、コーヒー粉をセットして、1杯ずつ抽出しなければなりません。これでは手間と時間がかかってしまうので、コーヒーポットの上にドリッパーをセットして、必要な杯数分を一度に抽出できたほうが便利ですよね。
3-2.暖かいまま運べておかわりも自由
電気コーヒーポットなら、スイッチをONにしている間コーヒーを温かく保つことができます。断熱機能のあるコーヒーポットは気軽に卓上に運べ、しばらく温かさを保つことができるので、複数人でそれぞれ飲む量が違うときやお代わりを自由にしたいとき、食事を中座したくないときにも活躍します。
4.コーヒーポットの選び方、使い方
4-1.保温機能付きコーヒーポット
IH保温、断熱の二種類がありますが、いずれもコーヒーを温かく保てるのが特長なので、ちょっと長めのコーヒータイムにしたい場合は保温機能付きが重宝します。
4-2.ガラス製コーヒーポット
保温性はありませんが、軽くて手入れがしやすく安価というメリットがあります。ガラス製なのでコーヒーの量がはっきり分かる点も便利です。
5.ドリップケトルを使うメリットは?
5-1.理想的な注ぎ方ができる
コーヒー粉の上にお湯で「の」の字を描くためには、狙ったところにお湯を注げる注ぎ口が必要です。ドリップケトルは注湯に特化していますので操作がしやすく、理想的な注ぎ方に近づけやすいといえます。
5-2.抽出スピードを調整しやすい
ドリップコーヒーは抽出スピードを一定にしたほうが味のブレが少なく、バランスのよい味わいになるといわれています。ドリップケトルを使えば注ぐお湯の量の加減がしやすくなるので、結果的に抽出スピードを調整しやすくなります。
5-3.温度調節をしやすい
ドリップケトルには温度計が付いているものがあり、お湯の温度を確認することができます。温度計が付いていなくても、別の器具でお湯を沸かしたあとでドリップケトルに移すことでお湯の温度が少し下がり、抽出の適温に近づけることができる利点があります。
6.ドリップケトルの選び方、使い方
6-1.銅製ドリップケトル
銅製のドリップケトルはプロの愛好家も多いことで知られます。その理由として、熱伝導性の高さや、水の味を変えないことが挙げられます。使い込むことで得られる独特の色味も魅力のひとつです。
6-2.ホーロー製ドリップケトル
ホーローはステンレスをガラスコーティングした素材で、銅と同じく水の味を変えない、汚れが落としやすい、お湯が冷めにくいといった特長に加え、色や形のバリエーションが多い点も支持されています。
6-3.ステンレス製ドリップケトル
ステンレスは丈夫で割れにくいこと、価格が安いことなどから初心者にも人気の素材です。使い始めは多少金属臭が残る場合がありますが、ご使用と共に自然と薄れていきます。
6-4.温度計付きドリップケトル
温度計の付いたドリップケトルは、ブレンドや煎り加減、コーヒー粉の細かさなどに合わせて抽出温度を調整したいという人にうってつけです。
6-5.IH、直火対応のドリップケトル
ドリップコーヒーのお湯を注ぐ機能に特化したものがドリップケトルですが、お湯を沸かすこともできる商品も出回っています。IH対応、直火対応の2種類があるので、キッチンの熱源やアウトドアでの利用があるかどうかなどを考慮して選びましょう。
6-6.アウトドア、登山、キャンプ向きのドリップケトル
一般的なドリップケトルは細長い注ぎ口が付いていたり重量があることで、屋外に持ち出す際にはその大きさや重量がデメリットになることもあります。そんなときにはアウトドア用のドリップケトルを使ってみましょう。1杯用の軽量で持ち運びやすい形状のドリップケトルや、通常のアウトドア用のやかんの注ぎ口に取り付けてドリップしやすくする道具などもあるようです。最近では見た目がオシャレでかわいいタイプも多くなっています。
7.(まとめ)コーヒーポットをうまく使って楽しいコーヒータイムを
コーヒーポットやドリップケトルがあれば、コーヒーをより長い時間、よりおいしく楽しむことができます。うまく活用してコーヒータイムをもっと充実させてみませんか。