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【親子で挑戦】子供が初めて淹れてくれたコーヒーの味は⁉

仕事中でもプライベートでも、ホッとひと息つく時にコーヒーを飲んでいることが多い私。
飲みたいと思ったらどこでも手に入るし、コンビニの飲み物コーナーでは一大勢力。とくにレジの横にあるドリップ&エスプレッソマシーン!あの香りに負けて、ついつい買ってしまう。
まさに今も、原稿を打つパソコンの傍らにもコーヒーがある。
そんな身近なコーヒーなのだが、改めてどんなモノ?作り方は?淹れ方は?と聞かれると「ハイ!全く知りません」というのが正直なところ。
今回は「親子コーヒー教室」に参加するチャンスがあったので、長女と次女と参加したイベント内容をレポートしたいと思う。

1.コーヒーを学ぶ!

お邪魔したのは港区にあるキーコーヒー株式会社。中に入るとすでにコーヒーの心地よい香りがするスタジオだ。ピカピカなコーヒーマシーンや様々な器具に子供たちも少し緊張したのか、機材には触らず良い子にしている。(もしくは、壊すなよ…という私の念力が通じたのかな。)
集まった子供たちは幼稚園~小学校5年生くらい。イラストや写真を使ったクイズ形式の座学でまずはコーヒーを知ることからスタート。

「コーヒー豆はどこで採れるか?」というクイズ。正解はもちろん「木の上」だが、自信いっぱい手を上げ「土の中」と回答。広大な大地や険しい山岳地帯の農園にあるコーヒーノキの写真を見て、普段何気なく飲む一杯のコーヒーの壮大さと我が子の無限の可能性を感じた。
また「生豆」という焙煎されていない緑色のコーヒー豆を見せてもらい、液体の飲み物になるまでの工程を順に説明していただいた。

「知らなかった~」を上手に引き出す、先生のコーヒー雑学を交えた楽しいトークもあって、子供たちも暖かい国で採れた「赤い実の種」が、黒いコーヒーに変身するまでの過程を理解できたようでようで一安心!

2.実践!初めての豆挽きとドリップ

すっかり緊張も解れてヤル気満々の子供たちは、初めての豆挽きとドリップに挑戦!
その前に、先生から「お家で見たことあるかな?」の問いに「お家だとコップに粉を入れている!」と我が子。家で飲むコーヒーはインスタントなので、おそらくハンドミルやドリッパーを目にしたのは初めてなはず。一緒に勉強しようね。

「硬い!」と言いながらも、小さな手でミルを回し始めると 会場にいい香りが漂い始めた。それぞれ1杯分の豆を挽き終わると、いよいよ「ドリップ」熱湯を扱う瞬間だ。もちろん先生に火傷しないようにと注意を受けながら、私たちもケトルに手を添える。

コーヒー粉を蒸らすように中心から全体に馴染むよう少々注ぎ、数十秒待ってから真ん中に小さな「の」の字を書くように注ぐ。ケトルから注ぐスピードとサーバーに抽出されるスピードのバランスを良くさせるのが重要らしいが、慣れないと難しいテクニックだ。

早々に熱いケトルは扱い切れないと判断したのか、子供たちの関心は抽出されドリッパーから落ちる「液体」のコーヒーへ。先生から説明はされていたのに、実際に茶色いコーヒーがポタポタと落ちてくると、目を丸くして見つめている姿にほっこりとした。

3.子供が淹れてくれたコーヒーの味は?

早速、自分たちが淹れたコーヒーを舐めてみる。
案の定、子供たちの反応は「苦い!不味い!すごいニオイ!」と思った通りの反応…。
それでは!という事で、先生はお湯を少し足してくれた。なるほど!こんな飲み方もアリなのかと感心していると、4歳の次女は「お茶みたいでどんどん飲めそう!」とお気に入り。さらにミルクと砂糖を入れると会場は「おいしい」の大合唱。先生もほっと胸をなでおろした様子。

そして、いよいよ子供たちの淹れたコーヒーを私たちが飲む番だ。とはいえ、当の私は実はカフェオレ専門。ブラックコーヒーはあまり得意ではないが、子供たちのまなざしに逆らえるわけもなく、長女の淹れたコーヒーを一口…。苦みはあるが、旨味・酸味が続きすっきりとした後味。これなら子供たちもチャレンジしやすいだろうと納得。さすがはコーヒーを知り尽くした先生が選んだグアテマラコーヒーだ。と、思ったのも束の間、次女の視線が「こっちも飲んで!」と。
そしてもう一口。「あれ?」明らかにすっきりとした酸味の後味で初めの苦みが少ない。不思議な感覚になりながら試飲は終了。これは先生に違いを教えてもらわねばと、帰り際に味の違いを質問。すると、今回のケースでは挽き方が大きな要因なのだとか。長女の挽いたコーヒー粉はミルの設定で細かく挽かれていたようで、抽出に掛かる時間が長くなり味が変わったとの事。同じコーヒー豆を使っても焙煎具合はもちろん、挽き方・淹れ方で好みの味を探求できるのが、コーヒーの楽しみの一つという面白さ。

最後に…イベントについて

子供たちの夏休みを利用して参加した今回の「親子コーヒー教室」。今までは大人の飲み物?と、私が独占していたコーヒーを少し飲んでからというもの、朝食の飲み物の選択肢に「カフェオレ」が入った我が家。
「ここのコーヒー美味しいね!」とか、「○○産の美味しいコーヒー豆買ってきたから淹れてあげる!」とか、そんな遠い未来の娘たちとのやり取りを妄想しながら夜な夜なコーヒーを啜って原稿を書いていると、ひとり「クスッ」としてしまう。コーヒーの魅力は味や香りはもちろん、たくさんの人が手間をかけ知恵を絞って淹れるところにもあるのかもしれない。

講師:畔栁一夫(東日本コーヒー商工組合理事長)

会場提供:キーコーヒー株式会社

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