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【幻のコーヒー】コーヒーの三大原種の一つリベリカ種とは?特長や生産地を紹介

リベリカ種はアラビカ種やカネフォラ種(ロブスタ)と同じコーヒー豆の三大原種です。この記事では、リベリカ種の特長やリベリカ種の生産地、リベリカ種のコーヒー豆について紹介しています。リベリカ種のことやリベリカ種のおすすめの飲み方を知りたい人はぜひチェックしてみてください。

1.リベリカ種とは

まずはコーヒー豆の三大原種のことやリベリカ種の特長、アラビカ種やカネフォラ種(ロブスタ)との違いについて解説します。

コーヒー豆の三大原種の一つ

リベリカ種はアラビカ種やカネフォラ種(ロブスタ)と並ぶコーヒー豆の三大原種の一つです。原産地はアフリカのリベリア。コーヒー豆の三大原種の一つですが、リベリカ種の流通量はとても少なく、世界全体を見ても1%以下です。リベリカ種はヨーロッパで消費されることが多く、日本ではなかなか見られないコーヒー豆となっています。

リベリカ種の特長

リベリカ種のコーヒーノキは平地でも栽培できます。熟すと赤や黄色のコーヒーの実になります。コーヒー豆の形はひし形で、アラビカ種やカネフォラ種(ロブスタ)よりも大きめです。

しかしコーヒーの実が成熟するまでの期間が長いことや、大木なため収穫が大変、さび病に弱い、コーヒー豆の大きさが均等でない、アラビカ種やカネフォラ種(ロブスタ)と比較すると味が劣るなどの理由から、生産量は少なくなっています。

アラビカ種やカネフォラ種(ロブスタ)との違い

最も流通されているのがアラビカ種です。アラビカ種は標高900m以上の高地で栽培されています。豊かな風味としっかりとした酸味が特長のコーヒーです。

生豆を焙煎すると苦味が加わり、よりバランスの取れたコーヒー豆に仕上がります。しかし高地で栽培するのは難しく、手間もかかります。

カネフォラ種(ロブスタ)は病気に強い品種です。標高300mの低地でも栽培できるため、アラビカ種には不向きなアジア諸国でも栽培されています。特にベトナムでの生産量が多いです。

2.リベリカ種の主な生産地

リベリカ種はアフリカのリベリアが原産国ですが、現在ではあまり生産されていません。現在はフィリピンやマレーシアなどの国で生産されています。ここではフィリピンやマレーシアのリベリカ種について解説します。

フィリピン

フィリピンではリベリカ種を代々受け継いでいることが多く、一般的に飲用されています。またコーヒー農園の人が家庭用に栽培しているものを収穫することもあります。

フィリピンで最も有名なコーヒーが、リベリカ種のバラココーヒーです。ルソン島のバタンガス州で収穫されています。バラコは強いという意味です。バタンガス州で収穫されたリベリカ種だけが、バラココーヒーと名乗れるようです。

マレーシア

フィリピンの次にリベリカ種の生産量が多いのがマレーシアです。マレーシアのリベリカ種はエレファントコーヒーという名でブランド化しています。エレファントコーヒーは日本でも一部販売されています。

3.フィリピンのリベリカ種「バラココーヒー」

フィリピンではごく少量生産されているリベリカ種のバラココーヒーが有名ですが、実はカネフォラ種(ロブスタ)の方が生産量は多いです。これにはフィリピンのコーヒーの歴史が関係しています。ここではフィリピンのコーヒーの歴史や、バラココーヒーについて詳しく解説します。

フィリピンのコーヒーの歴史

フィリピンでは1740年にフランシスコ会のカトリック系修道士が、バタンガス州のリパという土地にメキシコから輸入したアラビカ種のコーヒーノキを植えたことにより栽培が始まったと言われています。

そしてアウグスティヌス会の修道士達により、バタンガス州以外の地域でもコーヒー豆の生産が広まったそうです。しかし1889年にさび病が蔓延し、衰退。

その後1950年にアメリカの援助を受け、生産が再開されました。現在では平均1~2ヘクタールほどの土地を持つ小規模農家がカネフォラ種(ロブスタ)を中心にコーヒー豆を生産しています。ロブスタ種の生産が主ですが、フィリピンではリベリカ種のバラココーヒーが1番美味しいコーヒーと言われています。

バラココーヒーの風味

フィリピンのバラココーヒーは、強いという意味の「バラコ」の名の通り、コクがや苦味、香りが強いコーヒーです。すっきりとした後味が特長となっています。

おすすめの飲み方

バラココーヒーはペーパードリップやフレンチプレスでの抽出がおすすめです。本場フィリピンでは淹れたてのコーヒーに、はちみつやブラウンシュガーを加え、甘くして飲むのが一般的。バラココーヒーは苦味が強いコーヒーなので、ぜひ本場の飲み方を試してみてください。

購入方法

バラココーヒーは、日本ではほとんど流通されません。フィリピンの首都メトロマニラに行くと、バラココーヒーを購入できるカフェもあります。

またインターネットでバラココーヒーが販売されていることも。バラココーヒーを手に入れたい人は、インターネットも検索してみてください。

4.マレーシアのリベリカ種「エレファントコーヒー」

マレーシアのリベリカ種は、エレファントコーヒーとして名が知られています。ここではマレーシアのコーヒーの歴史やエレファントコーヒーについて、風味や飲み方、購入方法を紹介します。

マレーシアのコーヒーの歴史

15~16世紀にインドネシアからマレーシアに伝わったと言われます。その後1875年頃からマレー半島南部地域で栽培開始。現地の住民から珍しいコーヒーだと大事にされ、現在まで飲み続けられています。

エレファントコーヒーの風味

エレファントコーヒーはスパイシーなコーヒーです。しかし、まろやかな口当たりで、甘味を感じることもあります。深煎りするとコクをプラスでき、より風味を楽しめます。

おすすめの飲み方

マレーシアでは、コーヒー豆を2回焙煎しています。1回目はフルシティローストまで普通に焙煎し、2回目は砂糖とマーガリンを加えて焙煎。そしてネルドリップで抽出し、砂糖とコンデンスミルクを加えています。エレファントコーヒーは、ぜひマレーシアの飲み方で楽しんでみてください。

購入方法

エレファントコーヒーは、日本にも少量輸入されています。しかし少量のため、簡単に出会えるものではありません。

インターネットで販売しているコーヒーショップもあります。インターネットで購入する時には、原産国がマレーシアであることや、コーヒー豆の種類がリベリカ種であることを確認してください。

5.リベリカ種のコーヒーを飲み比べてみよう

リベリカ種はコーヒー豆の三大原種ですが、その生産量は世界全体の1%にも満たしていません。現在ではフィリピンやマレーシアが主な生産国となっています。

しかし同じリベリカ種でもフィリピンとマレーシアでは風味が異なります。生活のシーンに合わせてコーヒーを選んでみましょう。

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