ヨーグルトコーヒーとは、ベトナムのハノイ発祥のコーヒーの飲み方の一つです。ヨーグルトにアイスコーヒーをかけたもので、現在でも流行が続いています。この記事では、日本でも注目度が高まりつつあるヨーグルトコーヒーの味わいや、作り方、簡単に挑戦できるアレンジアイディアについて紹介しますので、ぜひ自宅でも楽しんでみてください。
Index
1.注目度が高まっているヨーグルトコーヒーとは
ヨーグルトとコーヒーを組み合わせると聞くと、驚く方もいるかもしれません。ですが、ヨーグルトコーヒーが流行となっている国もあるのです。ヨーグルトコーヒーとは、いったいどのようなものなのでしょうか。まずは、ヨーグルトコーヒーがどのようにして生まれたのかを解説していきます。
ベトナムで流行中
ヨーグルトコーヒーは、アジアのコーヒー生産大国、ベトナムで流行中のアイスコーヒードリンクです。スアチュア・ダインダー・ヴォイ・カフェという名称があり、10年ほど前からカフェなどで見られるようになりました。発祥は、ハノイと言われています。
ベトナムはコーヒーの生産量だけではなく、自国の消費が多いのも特長的です。ベトナムで生産されるコーヒーはロブスタ種ですが、これがヨーグルトコーヒーが生まれた理由と言えるかもしれません。
ロブスタ種のコーヒーは味が濃く苦味が強いため、ベトナムの人たちの中では練乳を混ぜて飲むことが一般的でした。そのアレンジのひとつとして、ヨーグルトコーヒーが生まれたと言われているのです。
日本でも浸透中
ベトナムでヨーグルトコーヒーが生まれたのは10年ほど前になりますが、現在でも流行は衰えることなく高い支持を得ています。ヨーグルトコーヒーが定番のメニューになっている新しいスタイルのカフェが人気を呼んでいることからも、ヨーグルトコーヒーが一過性のものではないと窺い知れるでしょう。
日本でも、ヨーグルトコーヒーを提供するショップが散見され始めました。飲み物が流行となる例は多々見られますが、ヨーグルトコーヒーもそのひとつとなる可能性が十分にあるのではないでしょうか。
2.ヨーグルトコーヒーの魅力や味わい
一番気になるのは、やはりヨーグルトコーヒーの味についてです。ここでは、ヨーグルトコーヒーの見た目や味わいの特長について紹介していきます。
写真映えする見た目
ヨーグルトコーヒーはSNSでも人気の高そうな、インパクトのある見た目が特長のひとつです。アイスコーヒーで作ることが多いため、透明のグラスの中でコーヒーとヨーグルトが2層に分かれているのが大胆で目を惹きます。
カフェラテのように容器の下部分がコーヒーになっているのではなく、上部がコーヒーになっているのもポイント。コーヒーの表面に、ラテアートのように練乳で絵が描かれているものも存在します。味わいだけではなく、視覚的にもコーヒータイムを楽しませてくれるでしょう。
調和のとれた味わい
ヨーグルトとコーヒーの組み合わせは、合わないのではないかと不安に思う人もいるかもしれません。しかし、実際に飲んでみると思いのほか飲みやすく、普通のコーヒーやミルクを入れたものとはまた違った美味しさに気付くことができるでしょう。
コーヒーの苦みとヨーグルトの酸味が混ざり、爽やかな飲み口に変化します。ほろ苦さと甘酸っぱさの両方を兼ね備えているので、1杯の味わいが非常に表情豊かなものに感じられるかもしれません。また、味わいだけではなくコーヒーの香ばしさが引き立つのもポイントです。
3.ヨーグルトコーヒーの作り方とポイント
ヨーグルトコーヒーは、自宅でも簡単に作ることが可能です。基本の作り方や美味しく作るコツをチェックして、自宅でベトナムのカフェ気分を満喫してみてください。
基本の作り方
ヨーグルトコーヒーの作り方はとても簡単です。まずはグラスにヨーグルトと練乳を入れて、混ぜ合わせておきます。その上からアイスコーヒーを注げば、ヨーグルトコーヒーの完成です。
2層に分かれる見た目を楽しむためにも、グラスは透明のものがおすすめ。また、コーヒーよりヨーグルトが少し多いくらいの分量が美味しくなるポイントです。
細かく砕いたクラッシュドアイスをプラスして、シャリシャリとした氷をかき混ぜながら飲むのも良いでしょう。シャーベットに近い、爽快感のある食感を楽しむことができます。
コーヒーは濃いめにする
ヨーグルトコーヒーをさらに美味しく飲む秘訣は、コーヒーの種類にもあります。発祥の地であるベトナムで採れるコーヒーはロブスタ種ですから、ヨーグルトコーヒーに使うコーヒーもロブスタ種を選んでみてください。ロブスタ種の味の強さをヨーグルトがマイルドにしてくれるため、変化もわかりやすくなります。
また、コーヒーを淹れる際にはなるべく濃いめに淹れるようにし、焙煎度は深煎りを選ぶと良いでしょう。酸味が控えめなビターな味わいにヨーグルトの酸味と甘さが加わり、贅沢な風味が口いっぱいに広がります。香りが立ちやすくなるのも深煎りの利点です。
ヨーグルトはプレーンタイプを選ぶ
コーヒーと同様に、ヨーグルトにもさまざまなタイプのものが存在します。ヨーグルトコーヒーはヨーグルトに練乳を混ぜるため、加糖タイプのヨーグルトではなくプレーンなものを選びましょう。練乳を好みの量加えて、甘さを調節すると美味しく作りやすくなります。
酸味は好みが分かれるかもしれませんが、最初は控えめなものを選んでおくと失敗なく作りやすいです。酸味が少ないヨーグルトの方が、コーヒーと合わせた時にまろやかさが増します。
4.ヨーグルトコーヒーのアレンジアイディア
自宅で簡単に挑戦できるヨーグルトコーヒーを、さらにアレンジしてみてはいかがでしょうか。さまざまなアレンジを試して、コーヒードリンクのレパートリーを増やすだけではなく自分好みの飲み方を発見してみてください。
ホットで濃厚に
ヨーグルトコーヒーはアイスで飲むことが多いですが、ホットでも美味しく作れます。レンジで数十秒間温めたヨーグルトに、ホットコーヒーを混ぜればホットヨーグルトコーヒーの完成です。
温めることでヨーグルトが濃厚になり、チーズにも似た味わいが楽しめます。チョコレートなどのトッピングをプラスするのもおすすめです。
シナモンでスパイシーに
ヨーグルトコーヒーの仕上げにシナモンパウダーを振りかける簡単アレンジ方法です。スパイスコーヒーと呼ばれるアレンジコーヒーがあるように、スパイスとコーヒーの組み合わせは好相性。お菓子にも使われるシナモンは、ヨーグルトやコーヒーの邪魔をすることなく、程良くスパイシーな芳香をプラスしてくれます。
はちみつでまろやかに
ヨーグルトコーヒーの練乳をはちみつに変えて、はちみつヨーグルトコーヒーにしてみてはいかがでしょうか。はちみつは、ヨーグルトともコーヒーとも相性が抜群。組み合わせることで、まろやかな甘味が広がります。
はちみつは砂糖よりも糖度が高く、甘さを感じやすいため入れ過ぎると甘味が強くなってしまうことも。そのため、加える際には少しずつ足していくようにしましょう。
凍らせてアイスのように
暑い日に最適な、アイスのように楽しめるヨーグルトコーヒーのアレンジレシピです。ヨーグルトを冷凍庫で凍らせてからブロック状にカットして、コーヒーに入れます。フローズン感覚で食べられるので、涼しく爽やかな気分になれるでしょう。ヨーグルトを崩しながら食べたり、溶かして飲んだりと好みの味わい方を楽しんでみてください。
5.日本でも流行しそうなヨーグルトコーヒーを味わってみよう
ベトナムで生まれたヨーグルトコーヒーは、日本でもじわじわと注目度が高まってきています。自宅でも簡単に挑戦できるので、ベトナムのカフェ気分でコーヒーブレイクを楽しむのもおすすめです。ヨーグルトを混ぜることで起こる味の変化を楽しんでください。
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