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コロンビアスプレモとは?スプレモの意味やおすすめの焙煎度について

コーヒー大国コロンビアで生産された高品質なコーヒー豆の銘柄のことを、コロンビアスプレモと呼びます。厳しい基準をクリアしたしたコーヒー豆だけがコロンビアスプレモとして、私達の手元に届くのです。この記事では、コロンビアスプレモの特長やおすすめの焙煎度合いを紹介します。

1.コロンビアスプレモとは

コロンビアで生産される最高等級のコーヒー豆を使った特定銘柄を、コロンビアスプレモと呼びます。まずは、コロンビアスプレモとはどんなコーヒー豆なのかについて解説します。

コーヒー大国コロンビアで作られるコロンビアスプレモ

コロンビアは南米大陸の北西に位置する国です。カリブ海と太平洋に面したこの国は、1年を通してコーヒー栽培ができるコーヒー生産大国でもあります。

コロンビアではたくさんのコーヒーが生産されますが、栽培される地域によって味わいや特長が大きく異なるのがポイントと言えるでしょう。地域ごとの標高や気候の差が、味の差になります。

コロンビアスプレモも、その名の通りコロンビアで生産されるコーヒー銘柄のひとつ。コロンビアで生産されたアラビカ種のコーヒーのうち、国が定める条件をクリアしたものだけが、コロンビアスプレモという特定銘柄で輸出されるのです。

厳しい基準をクリアしたコーヒー豆

スプレモ(supremo)とは、スペイン語で「最高級の」という意味。そのことからも分かるように、コロンビアスプレモはコロンビアで採れるコーヒーのなかでも品質の高い、希少なコーヒー豆です。

コーヒー豆は、栽培される国の評価基準によって等級分けが行われます。格付け方法や基準は国によって異なり、コロンビアの評価基準は、コーヒー豆の大きさです。コロンビアスプレモは、最もグレードの高いスクリーンサイズが17以上のエクセルソ・スプレモが80%以上含まれているものを指します。厳しい基準をクリアしたコーヒー豆を贅沢に使った特定銘柄が、コロンビアスプレモなのです。

2.コロンビアスプレモ栽培環境と評価基準

コーヒー生産大国のコロンビアで作られる希少なコロンビアスプレモ。その栽培環境や評価基準は、どのようなものなのでしょうか。ここからはコロンビアスプレモの栽培や、コロンビアのコーヒー豆の等級分けについて紹介していきます。

コロンビアスプレモの栽培環境

コロンビアはコーヒー栽培に非常に適した環境と土壌を有しています。

赤道に近く日照量も十分にあり、雨季と乾季がバランス良く訪れるため降雨量も申し分がありません。また、標高が高いため昼夜の寒暖差が激しく、土壌はミネラルを含む火山灰が多いです。コーヒーの栽培にとって非常に好条件な環境要素を有していることは、コロンビアでコーヒー生産が盛んな理由とも言えるでしょう。

コーヒーにとって恵まれた環境のコロンビアは、当然ながらコーヒー農園の数も多い国です。コーヒー生産大国と聞くと大規模農園が多いイメージかもしれませんが、コロンビアはほとんどが小規模農園なのが特長でもあります。機械化などが進んでいないため、昔ながらの生産方法や手摘みによる収穫を行っている農園も少なくはありません。

小規模農園だからこそできる人の目が常に行き届いた栽培が、コロンビアスプレモのような上質なコーヒー豆を生み出しているとも考えられます。

コロンビアスプレモの評価基準

コーヒー豆の評価基準は、国によって異なります。基本的にはコーヒー豆の大きさ、栽培される地域の標高の高さ、コーヒー豆の欠点数の少なさのどれかであると考えて良いでしょう。

コロンビアのコーヒーは、サイズによって等級分けされます。コーヒー豆の短辺を測って、スクリーンサイズを決定します。

スクリーンサイズは13~20(5㎜~8㎜)の段階に分けられますが、スクリーンサイズが13以下の小粒なものは輸出されることがありません。これらのコーヒー豆は、すべて自国での消費へと回されるのが特長です。

スクリーン14~16はエクセルソ・UGQの評価が与えられます。そして、17以上のものは再高評価のエクセルソ・スプレモとして認められます。

このエクセルソ・スプレモが、希少価値の高いコロンビアスプレモとして世界各国へと流通しています。コロンビアスプレモは、コロンビアで採れるコーヒーのなかでも非常に評価の高い特定銘柄なのです。

3.コロンビアスプレモの特長

コロンビアスプレモと呼ばれるコーヒー豆は、サイズの大きさが一番の特長です。ここからは、コロンビアスプレモの見た目や味わいの特長について解説します。

コロンビアスプレモの見た目

コロンビアスプレモを初めて見る際には恐らく、コーヒー豆のサイズが大きいことに気づく方が多いでしょう。先述したように、コロンビアスプレモはスクリーンサイズ17以上のエクセルソ・スプレモとして認められたコーヒー豆です。コーヒー豆の大きさの中で最高評価を受けているため、サイズが大きいのが一番の特長とも言えます。

また、形や色にも注目してみてください。綺麗な楕円形をしており、生豆は薄く緑がかっています。ナッツ類のような肉厚感とジューシーさがあり、一粒一粒に存在感があるのがコロンビアスプレモの見た目の特長です。

コロンビアスプレモの味わい

コロンビアスプレモは、味わいも高い評価に違わぬ上質なもの。甘みをしっかりと感じられ、奥行きとコクがあるのが特長と言えるでしょう。他のコロンビアコーヒーと同様に全体的に癖が少なく、酸味も控えめでバランスの良い味わいです。また、香りにも甘さを感じられます。

マイルドでまろやかな口当たりなので、多くのコーヒー好きの方におすすめできる飲みやすいコーヒーと言えます。

また、コロンビアスプレモ以外のコロンビアコーヒーに関しては、こちらの記事でも詳しく解説しているのでぜひチェックしてみてください。

4.コロンビアスプレモを自宅で楽しむ

上質なコロンビアスプレモを、気軽に自宅でも楽しんでみませんか。コロンビアスプレモのおすすめ焙煎度や、美味しい飲み方をチェックしていきましょう。

おすすめは深煎り

コロンビアスプレモで特におすすめの焙煎は、フルシティーロースト。深煎りにすることで深みのあるコクや柑橘類のようなフルーティーな香りを感じられ、酸味と苦味のバランスもちょうど良いものになります。

かと言って、決して浅煎りが美味しくないわけではありません。浅煎りにすると酸味が引き立ち苦味が控えめになります。爽やかな甘みを感じやすくなるので、苦味が少ないコーヒーが好みの方は浅煎りにしてみるのも良いでしょう。

自分好みの味わいを見つける

コロンビアスプレモは芳醇な香りと奥行きのある味わいが特長的です。浅煎りにも深煎りにもそれぞれの良さがあるため、コロンビアスプレモ単体のストレートで美味しく飲めます。

また、コロンビアスプレモはストレートだけではなく、ブレンドにも最適なコーヒー豆とも言えるでしょう。味わいにバランス感がある銘柄なので、他のコーヒー豆とも相性が良いのです。

特におすすめなのは、マイルドタイプのブレンド。コロンビアスプレモの特長的な香りや味わいを、最大限に引き出してくれます。

5.コロンビアスプレモで至福のコーヒータイムを

コーヒー大国コロンビアで生産される上質なコーヒーの特定銘柄、コロンビアスプレモ。厳しい基準をクリアしたコーヒー豆を贅沢に使い、マイルドで飲みやすい味わいで私達を楽しませてくれます。柑橘類のようなフルーティーな香りと、深みのあるコクをぜひ堪能してください。

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