コーヒーセミナー前編では、株式会社アートコーヒー・柚木先生から豆の生産国による味の違いや、淹れるお湯の温度によってもコーヒーの味に変化がある、ということを教えていただきました。
後編では、いよいよ自宅で簡単にできるコーヒーのドリップ方法の実践編です。インスタグラマーの嵯梨さん、頌子さん、梨菜さんの3人は自宅で上手にハンドドリップできるようになるのでしょうか?
1.コーヒーの淹れ方で味は決まる!
普段、自分ではあまりコーヒーを淹れないという3人。ハンドドリップにもコーヒーのおいしい淹れ方というのはやはりあるのでしょうか?
コーヒーは、コーヒー豆・お湯の温度・淹れ方と無限にコーヒーの味わいの可能性が広がっています。淹れ方ひとつで、味の濃度や深みが大きく変わってくるのです。コーヒーはまさに十人十色。淹れる人によって、コーヒーの味は全く違うそうです。
今回は参加者3人にハンドドリップをレクチャーして頂き、それぞれコーヒーを淹れてもらい、飲み比べてもらいました。
今回使用したドリップ器具はこちら。
自宅でハンドドリップする際も、自分の好みの器具が一番いいそうです。
ハンドドリップの器具は、使いやすさを重視して決めるのがいいかもしれませんね。
2.いざ挑戦!ハンドドリップ
まずはペーパーフィルターにお湯をひと回し入れます。これはドリッパーとサーバーを温める効果も兼ねているそうです。
挽いてあるコーヒーを入れます。
まずはゆっくりとお湯をコーヒーに満遍なく注ぎ蒸らしを行います。
1湯目で抽出したい量の半分程度のお湯を、ゆっくりと円を描くように【真ん中から外に、外から真ん中に】を意識して注いでいきます。
お湯がすべて落ち切る前に再度注ぎます。同じく、ゆっくりと円を描くように抽出したい量まで【真ん中から外に、外から真ん中に】と繰り返して注いでいきます。
「あまり前のめりにならない方がいいですよ!」と言う柚木先生に、一同の頭の上には「?マーク」が。
柚木先生「姿勢って、意外と味に出ちゃうのですよ」
参加者3人「えーー?!」
なんと、コーヒーを淹れる時の姿勢でも味がかなり変わってきてしまうそうです。
確かに姿勢が変わると、傾きが変わりお湯を注ぐスピードにも変化が出てしまいますよね。
高い位置からお湯を注ぐと衝撃がコーヒーに伝わってしまうそうで、味が変わってしまいます。お湯を注ぐスピードや距離、注ぐ高さひとつでもかなり味に変化が出るそうです。
正解はないけれど、自分好みのコーヒー1杯は淹れ方からこだわりたいですね。
次に3人が淹れたコーヒーを飲み比べていきましょう!
3.3人が淹れたコーヒーの味は?
3人が淹れたコーヒーを見てみると…3杯とも色から違いが出ていました。
柚木先生が一人ずつ、丁寧に解説して下さいました。
「夏目さんは3人の中で一番味がマイルドですね。特徴が少し弱めに出ていたのはペーパーフィルターに近いところでお湯を注いでいたので、コーヒーにあまり接触していないお湯が下に落ちて行き、コーヒーの特徴が薄めに出たという感じですね。」
「梨菜さんの場合は、結構早いスピードでお湯を注いでいたので、最初に酸味をしっかり抽出したという感じですね。注ぐお湯の量もしっかり入れていて、コーヒーの苦みが出る前に抽出し終えているので、酸味がしっかり出ている味わいになっています。」
「嵯梨さんは、最初に味の強いところを抽出してから、最後に薄める感じでお湯を注ぎ足していました。なので、酸味のところだけ切り取られて、後からお湯を足した感じなので、よりキュンとした酸味が出ています。コーヒーの色も一番濃いですよね。」
「コーヒーには性格が出る」
参加者も淹れる人によって味の違いがかなりある、ということを実感していました。
自分で淹れるコーヒーは、淹れた人の人間性溢れる1杯になるんです。
自分の好みの豆を選び、自分の好みの温度で、自分の好みの淹れ方をすると、一番自分が好きなコーヒーの味わいになる、ということができるのが、ハンドドリップの素晴らしいところです。
4.自宅でハンドドリップに挑戦!
ハンドドリップは自宅で挑戦できるところも魅力のひとつ。
今回は後日、柚木先生に教えてもらったことを思い出しながら自宅でハンドドリップに挑戦してもらいました!
今までブラックは苦手だと思っていましたが、今回のセミナーで豆の選び方なども教えていただき、私でも飲めるコーヒーを見つけることができました!
これからも朝や、仕事を休憩したいときなどに自分で淹れてみたいです。
自宅でゆっくりとハンドドリップをしてみたら、とても有意義な時間を過ごせました。
普段のコーヒータイムがより一層楽しみになりました。
ハンドドリップでコーヒーを淹れると部屋の中にコーヒーの良い香りが広がりカフェ気分も味わえます♪
コーヒーはとても好きなので、以前から自宅でもよく飲んでいましたが、改めてハンドドリップの淹れ方やお湯の温度で味がかなり変わる事を教えて頂いたので、今までの豆も少し丁寧に淹れてみたりして、コーヒーの時間をより楽しめるようになりました。
5.コーヒー1杯で人生をより楽しく♡
自分の淹れ方のコントロール次第で、自分の好みのコーヒーを作れるのがハンドドリップ。
ハンドドリップの技術というのは、コーヒーを淹れれば淹れる程、上達していくそうです。
自宅でハンドドリップをして、自分好みのコーヒーを淹れる。
それだけで、なんでもない1日がコーヒー1杯で充実している気分になりますよ。
ぜひ、みなさんも楽しんでくださいね!
取材協力:株式会社 アートコーヒー
【珈琲人名鑑】進化し続けるパイオニア精神 そのDNAを受け継ぐ開発者(株式会社 アートコーヒー)
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