おやつ代わりや疲れたときの癒しのひとときに最適なカフェモカ。ずば抜けた甘さに、隠れたビターを感じる飲みものです。
その源は、抽出したコーヒーに加えるチョコレートとミルク。とは知っていながらも、実際にはどれだけ入っているのか、そもそもカフェモカは甘さだけが特徴なのかと気になっている人が多いのではないでしょうか。
そこで、
「カフェモカってどんな飲みもの?」
「おいしい作り方・飲み方は?」
と疑問なあなたへ、カフェモカの味やホット・アイスのおいしい作り方、アレンジレシピまでわかりやすくご紹介!コーヒー豆から淹れる本格カフェモカで好みの味を見つけて、あなたのコーヒーライフを充実させてみませんか?
Index
1.カフェモカとは
エスプレッソ+ミルク+チョコレート
カフェモカは、以下の割合で作るのが基本です。
●エスプレッソ・ミルク・チョコレート=2:7:1
使うのは、レギュラーコーヒーと比べて高圧力・短時間で抽出するエスプレッソコーヒー。濃度が高く少量で飲むのが一般的な飲みものです。
そこへ、3倍以上のミルク(スチームミルク)と少しのチョコレートを加えればカフェモカの完成!高濃度のエスプレッソを使うことで、ミルクやチョコレートの甘みのなかにコーヒーの風味がしっかりと感じられます。
アメリカ生まれ、イタリア風
カフェモカに使うエスプレッソはイタリア発祥ですが、カフェモカ自体はアメリカ生まれ。戦後アメリカ西海岸のカフェで、イエメン産の高級コーヒー豆「モカ」の風味に似せて作られたのが始まりだといわれています。
コーヒー豆の「モカ」は深煎りにすると強いコクのあるコーヒーになり、飲んだあとにビターチョコレートのような香りがします。この風味を、ミルクやチョコレートで再現したのがカフェモカ。コーヒー豆のモカをストレートで淹れた「モカコーヒー」とは別物です。
2.カフェモカの味とバリエーション
ふんわり甘い+ほろ苦い
「ふんわり甘く、ほろ苦い後味」が特徴のカフェモカ。チョコレートの甘みが強く感じられるので、レギュラーコーヒーが苦いという人におすすめです。
ホイップクリームやキャラメルソースなどをトッピングすれば、さらに甘く。エスプレッソを追加すれば、カフェモカのほろ苦さがより際立った味わいになります。
アイスもホットもある
カフェモカは、アイスもホットも多くの人に親しまれています。
アイスカフェモカは、トッピングのチョコレートソースやホイップクリームの味がそのまま長く楽しめて、ゴクゴクと飲み進められるのが魅力。ホットカフェモカは、トッピングをエスプレッソに溶かしながら、混ざり合った味をゆっくりと楽しめるのが魅力です。
3.カフェモカ・カフェオレ・カフェラテ・カプチーノの違い
「コーヒー味」の飲みものって色も言葉も似ているので、違いが分かりにくいと思いませんか?カフェモカと特に似ているのが「カフェオレ・カフェラテ・カプチーノ」ですよね。それぞれの味や香りを知って、上手に飲み分けてみましょう!
比較表
それぞれを比べて簡単にまとめてみました。
ほかと大きく異なる点は、
●チョコレートが使われている
●甘みが強い
だと分かりますね。
カフェオレとは
レギュラーコーヒーと同じ量のミルクを加えるコーヒー。コーヒーの苦味をミルクで和らげた味で砂糖のような甘さはありません。
イタリア発祥のエスプレッソとは違い、フランスで生まれた飲み方で、ドリップコーヒーを使うのが主流。フランスでは、たっぷりのミルクで作ったカフェオレを取っ手がついていないカフェオレボウルに入れて飲むのが一般的です。
カフェラテとは
カフェラテは、エスプレッソにミルクを加えるコーヒー。「ラテ」はイタリア語で「ミルク」のことをいい、約300年前にイタリアのカフェで生まれた飲みものです。
ミルクは、エスプレッソの4倍の割合でたっぷり加えるのが基本。ミルクのまろやかな甘さとエスプレッソのほろ苦さが特徴ですが、カフェモカのチョコレートの甘さとは違った味わいになります。また、ホイップクリームなどのトッピングをすることはほとんどありません。
カプチーノとは
カプチーノは、エスプレッソに泡立てたミルク(フォームミルク)を加えるコーヒー。スチームミルクだけのカフェモカとは違い、ミルクの種類が2つになります。
クリーミーな泡の優しい口当たりが特徴で、甘さはカフェモカの方が強め。コーヒーとよく混ぜるとさらにクリーミーさが楽しめます。最後に残った泡をスプーンですくって食べるのもカプチーノならではの飲み方。カカオパウダーなどのトッピングを使うことがあります。
4.カフェモカは「自由」なのが魅力!
「甘さ」が特徴のカフェモカ。でも、それだけじゃありません!
カフェモカはさまざまなトッピングとの相性が良く、コーヒー豆から淹れればいろんなカスタマイズが楽しめる飲みもの。飲み方にマナーはなく、飲みながら味を調整していくことも可能です。
自分好みにいろんなトッピングが楽しめる
カフェモカは、いろんなトッピングと相性の良い飲みものです。
たとえば、以下のとおり。
ホイップクリーム
ココアパウダー
シナモンパウダー
キャラメルソース
アーモンドスライス
チョコレートソース
カフェなどのお店では、「ホイップクリーム」がよく使われています。
キャラメルやアーモンドを使えば、甘さに香ばしさがプラスされより甘い味に。ココアを使えば、カカオのビターさがより感じられる味に。ミルクの代わりに豆乳を使えば「ソイモカ」になり、チョコレートの甘みや香りがさらに引き立ちます。
アイスやマシュマロを浮かべたり、ふわふわのホイップクリームの上におしゃれにソースをかけたりなど、見た目をかわいく仕上げて楽しめるのもカフェモカの魅力です。
飲み方のマナーは特になし
カフェモカには、カフェオレの「カフェオレボウル」やウインナーコーヒーの「ホイップを混ぜない」のような飲み方のマナーはありません。
トッピングを先に食べてしまうのも、溶かしながら味・色の変化を楽しむのもOK。自宅ではあまり気にならないかもしれませんが、人前で飲むときもお好みで自由に楽しめます。
おいしい飲み方
カフェモカをおいしく味わう方法は、ホイップクリームなどのトッピングで苦みや甘みを少しずつ調整していくこと!
ひとくち飲んで、コーヒーやカカオの苦みを強く感じたらトッピングを溶かして甘さをプラス。これ以上甘くしたくないと感じたら、トッピングを先に食べてしまえばOK。コクが足りないと感じたら、クリームを後のせで追加すれば深い味わいになります。
5.カフェモカのおいしい作り方~コーヒー豆から~
自由度の高いカフェモカだからこそ、自分でコーヒー豆から淹れて風味や見た目を楽しむのがベスト!
ここでは、アイスカフェモカ・ホットカフェモカのおいしい作り方をご紹介します。
アイスカフェモカ
【材料】
好きなコーヒー豆(深煎り・アイス用)のエスプレッソ|約15cc
チョコレートソース|約15g
氷|適量
ミルク|70cc
【手順】
1.エスプレッソを淹れ、氷で急冷する
2.グラスにチョコレートソースとミルクを入れ、よくかき混ぜる
3.2に氷を入れ、1のアイスコーヒーをゆっくりと注ぐ
4.完成
【ポイント】
トッピングをする場合は、先にストローをさしておくと模様が崩れにくいのでおすすめ。また、ホイップクリームはあらかじめスプーンで混ぜておくと模様がつけやすくなります。
ホットカフェモカ
【材料】
好きなコーヒー豆(深煎り)のエスプレッソ|約30cc
チョコレートソース|約15cc
スチームミルク|約180cc
ホイップクリーム|適量
【手順】
1.カップにチョコレートソースを入れておく
2.エスプレッソを注ぎ、溶かすようによく混ぜる
3.温かいスチームミルクを注ぐ
4.ホイップクリームを乗せる
5.完成
【ポイント】
チョコレートソースは、エスプレッソを注ぐ前に入れておくのが基本。湯煎したチョコレートでもOKです。生クリームやミルクを加えてとろみをつけるのもおすすめ。
6.こんなシーンにおすすめ!
お好みでいろんな味が楽しめるカフェモカ。そのときの気分やシーンに合わせてもGOODです!
疲れたときの糖分補給
仕事や勉強などで頭を使って疲れたときに、チョコレートやホイップクリームから糖分を補給!カフェモカの甘さで癒されつつ、チョコレートの効果で意欲がわいてきます。
もともと、チョコレートに含まれる成分には「集中力アップ」「記憶力アップ」「精神安定」などの効果が期待できるといわれています。
脳のエネルギーを補うなら、ブドウ糖が多いミルクチョコレートを。脳を活性化させるなら、カカオが多いビターチョコレートをカフェモカに使うと良いでしょう。
食欲がないときの朝食代わり
寝起きで食欲がわかないときに、カフェモカを朝食として。朝食に必要な糖分やエネルギーの補給にもなり、チョコレートの効果で集中力などが高まります。
甘みが強いので、飲み終えた後の満足度は高め!苦みのあるコーヒーでスッキリさせたいときは、エスプレッソを追加すればOKです。
コーヒーが苦手な人へのおもてなし
カフェモカにパウダーをかけたりおしゃれな模様を描いたりすれば、お客さま受けも抜群!特に、普段コーヒーを飲まない人や小さな子どもに喜ばれるスイーツドリンクです。
7.カフェモカをもっと楽しもう!アレンジレシピ
基本のおいしい作り方が分かったら、自由にアレンジを楽しんで♪ドリンクとしてだけじゃなく、コーヒー+チョコ味のスイーツも作れます。
ここでは、おすすめのレシピを5つ紹介しますね。
ホワイト・カフェ・モカ
【材料】(1人分)
ホワイトチョコレート|15g
ミルク|125cc
エスプレッソ|30cc
ココアパウダー|適量
【手順】
1.ホワイトチョコレートを包丁で細かく刻む
2.鍋にミルクを入れ、ホイッパーで泡立てながら沸騰直前まで温める
3.熱湯をカップに注ぎ、温めてから捨てる
4.カップに1を入れ、エスプレッソを注ぐ
5.2を入れ、その上にスプーンでミルクの泡を乗せる
6.茶こしの上からココアパウダーを振りかける
7.完成
【ポイント】
ミルクチョコレートをホワイトチョコレートにチェンジ!
ミルクは完全に温まると泡立ちにくいので、火にかけてからすぐに泡立て始めましょう。ココアパウダーを振りかける前に、ハートなどの型を置けばかわいらしい模様に。厚紙をくり抜いて、カップの上に被せれば簡単です。
カフェモカバナナスムージー
【材料】(1人分)
冷凍バナナ|1本
ミルク|150cc
エスプレッソ|30cc
チョコレート|30g
【手順】
1.冷凍バナナをレンジで温める(10秒/600W)
2.バナナを一口サイズにカットし、カップに入れる
3.2に冷たいエスプレッソを注ぐ
4.チョコレートをレンジで溶かし(50秒/600W)、3に入れる
5.よく混ぜ合わせる
6.完成
【ポイント】
チョコレートとバナナは相性抜群!半解凍の状態でバナナを入れると、シャリシャリ感が楽しめます。チョコレートを加糖ココアに変えてもOK。お好みで、ホイップクリームやダイスカットのアーモンドを乗せると、さらにいろんな食感が楽しめます。
カフェモカショコラオランジュ
【材料】(1人分)
無糖ココア|大さじ1(お好み)
ミルク|100cc
オレンジピール|大さじ1
エスプレッソ|80cc
ホイップクリーム|適量
チョコレートソース|適量
【手順】
1.ココア、ミルク、オレンジピールを小鍋に入れる
2.弱火で1~2分、沸騰させずに温める
3.カップに茶こしで2を注ぐ
4.エスプレッソを注ぐ
5.トッピングをする
6.完成
【ポイント】
オレンジピールの香り・甘みとチョコレートがちょうど良くマッチ!甘さが控えめでミルク感の強い飲みものです。トッピングはお好みでOK。
カフェモカシフォンケーキ
【材料】(1個分)
たまご|5個
きび砂糖|70g
☆薄力粉|120g
☆ベーキングパウダー|小さじ2
サラダ油|50cc
エスプレッソ|50cc
ミルク|15cc
お好みのリキュール|大さじ1
チョコレートソース|大さじ2
【手順】
1.エスプレッソにミルクを入れ、混ぜて冷ましておく
2.シフォンケーキ型(20cm)にクッキングペーパーでサラダ油をうっすら塗っておく
3.☆をふるいにかける
4.2つのボウルに卵黄と卵白をそれぞれ分けて入れ、卵白は冷蔵庫で冷やしておく
5.オーブンを180℃で予熱する
6.卵黄のボウルにきび砂糖(スプーン1杯分を残す)を入れ、ハンドミキサーの高速で2分ほど混ぜる
7.白くなったら低速で1分ほど混ぜてキメを整える
8.1とサラダ油・リキュールを入れ、ホイッパーで混ぜる
9.卵白のボウルに残りのきび砂糖を入れ、ミキサーの高速で2分ほど混ぜる
10.メレンゲができたら低速で1分ほど混ぜてキメを整える
11.8にメレンゲを半分入れ、ホイッパーでなじませる
12.3と残りのメレンゲを入れ、ホイッパーで混ぜる
13.チョコレートソースを回し入れ、型へ流し込む
14.型の空気を軽く抜き、オーブンで50分ほど焼く
15.逆さまにしてしっかりと冷ます
16.型から外す
17.完成
【ポイント】
チョコレートのマーブル模様がかわいく、コーヒーのほろ苦さも感じる大人のシフォンケーキ!しっかりとメレンゲを作り、気泡が消えないうちに焼くとふわふわに仕上がります。
カフェモカプリン
【材料】(4人分)
エスプレッソ|100cc
ミルク|400cc
チョコレートソース|小さじ2
砂糖|大さじ4
ゼラチン|8g
水|大さじ3
ホイップクリーム
生クリーム|100ml
グラニュー糖|大さじ1
【手順】
1.ゼラチンに水を入れてふやかし、レンジで加熱して溶かす(30秒)
2.鍋にミルク、チョコレートソース、砂糖、エスプレッソを入れる
3.沸騰させずに温め、ゼラチンを入れてかき混ぜる
4.ゼラチンが完全に溶けたらカップに移す
5.粗熱を取り、2時間以上冷蔵庫で冷やし固める
6.ホイップクリームを作り、チョコレートソースと一緒にトッピングをする
7.完成
【ポイント】
簡単にできるカフェモカスイーツ!分離を防ぐため、ミルクを沸騰させないのがポイント。カップに移したときに泡が気になったら、スプーンの背でこするとつぶれます。
8.本格カフェモカを自由に飲もう!
コーヒーを使う飲みものっていろんな味がありますよね。砂糖もミルクも入れず、苦みが特徴のブラックコーヒー。泡立てたミルクを表面に注ぎ、かわいい絵も描けちゃうカフェラテ。そのうち、カフェモカは「チョコレート」の甘みを感じられるのが大きな特徴だといえるでしょう。
また、アレンジの自由度が高く、ドリンク・スイーツ・食事の何にでも活用できるのが魅力的。割合やトッピングを好みで選びながら、絶妙な甘さと苦さを楽しんでくださいね。
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