近年トレンドになりつつある“ミルクブリュー”をご存知ですか? コーヒー粉をミルクに浸して抽出するミルクブリューは、コーヒーの風味とミルクの濃厚さをしっかり感じられるドリンクです。夏の定番メニューの“コールドブリュー”に続き、コーヒーショップでも見かけるようになり、徐々に人気が高まっています。この記事では、ミルクブリューの特徴や自宅で作る方法、アレンジレシピなどを紹介します。
1.ミルクブリューとは? 特徴やカフェオレ・カフェラテとの違い
ミルクブリューとは、その名のとおり冷たい牛乳でコーヒーを抽出したドリンクのこと。ミルクに直接コーヒー粉を浸し、じっくり時間をかけて作るので、コーヒー豆の味わいや風味をダイレクトに味わうことができます。
ミルクとコーヒーが混ざったドリンクという点ではカフェオレやカフェラテにも似ていますが、作り方は異なります。「カフェラテ」はエスプレッソコーヒーにミルクを足したもの、「カフェオレ」はドリップしたコーヒーにミルクを足したものであるのに対し、「ミルクブリュー」はお湯や水を使わずにミルクで直接、コーヒーを抽出して作ります。そのためミルクブリューは濃厚でしっかりとしたミルクの甘みやコクを楽しめることが特徴です。
2.自宅でミルクブリューを作ってみよう
ミルクブリューは一見難しそうに思えるかもしれませんが、手軽に自宅で作ることができます。ミルクブリューの作り方や必要な道具を紹介します。
必要な材料と道具
ミルクブリューを作るために必要な道具は以下のとおりです。
家庭にあるものを使って手軽に作ることができます。
・コーヒー粉(中挽き) 30g
・冷たい牛乳 500cc
・ピッチャーなどの容器(コーヒーサーバーでもOK)
・お茶パック
材料はミルクブリュー約470ccを作る分量です。作りたい量に合わせて材料を調整してください。
ミルクブリューの作り方
1. 中挽きのコーヒー粉30gをお茶パックに包み、サーバーやピッチャーなどの容器に入れる
2. コーヒーの上から、500ccの冷たい牛乳を容器に静かに注ぎ入れる
3. 冷蔵庫で一晩(6~8時間ほど)漬け置きする
4. コーヒー粉のパックを取り出して出来上がり
豆の種類・焙煎具合やお好みなどによって、コーヒー粉の量や挽き具合、漬け置きする時間(抽出時間)などを調整してみてください。
3.ミルクブリューをもっと楽しむアイデア
お店だけでなく、家庭でも手軽に試しやすいミルクブリュー。そんなミルクブリューをもっと楽しむアイデアをご紹介します。
ミルクを変えて楽しむ
ミルクを変えてミルクブリューを作るのもおすすめです。昨今は牛乳だけではなく、アーモンドミルクや豆乳、オーツミルクなどのプラントベースミルクも増えてきました。ミルクを変えるとまた違った味わいを楽しむことができます。使用するコーヒー豆によって、相性のよいミルクを探すのもおすすめです。
飲む前に一度濾して、口当たりをなめらかに
ミルクブリューを作ると、容器の下にコーヒーの微粉が溜まることがあります。その場合は飲む前にドリップ用のペーパーフィルターで濾過するとより口当たりが良くなり、ミルクのなめらかな質感を楽しむことができます
容器は匂い移りがしないものがおすすめ
ミルクブリューを作る容器はガラスのピッチャーやコーヒーサーバーなど、匂い移りがしにくいものがおすすめです。耐熱のものだと、煮沸消毒ができるので衛生的です。また、ミルクブリュー専用の器具も発売されているので、ぜひチェックしてみてください。
4.ミルクブリューを使ったアレンジレシピ
ミルクブリューをそのまま楽しむのも良いですが、アレンジするとまた違った魅力が引き出されます。ここでは、おすすめのミルクブリューのアレンジレシピを紹介します。
ミルクブリューのフロート
アイスコーヒーの代わりにミルクブリューを使ったフロートです。アイスクリームとミルクブリューをあわせることでよりミルキーな味わいになります。
1.グラスにミルクブリューを注ぐ
2.氷を入れる
3.2にアイスクリームをのせて出来上がり
ミルクブリュー自体に砂糖は入っていないものの、ミルクの自然な甘さとアイスクリームの甘さが調和してまろやかになります。甘いものがお好きな方は、お好みでシロップを入れて調整してください。暑い夏の日には特におすすめの、甘さのハーモニーをしっかり感じられるデザートドリンクです。
ミルクブリューのコーヒーゼリー
コーヒーゼリーにかけるコーヒーミルク(コーヒークリーム)の代わりに、ミルクブリューを使うレシピです。ビターなコーヒーゼリーにミルクブリューのコーヒーの風味も合わさることで、コーヒーの複雑な味わいを楽しめます。
1.コーヒーゼリーを器に盛り、スプーンで少し崩す
2.コーヒーゼリーが浸るまでミルクブリューを上から注ぎ入れて、出来上がり
スプーンでコーヒーゼリーを少し崩しておくことで、ミルクブリューとコーヒーゼリーが絡みやすくなります。細かく崩したコーヒーゼリーをグラスに入れて作れば、ストローで飲むコーヒーゼリードリンクになります。(ドリンクとして飲む場合は、タピオカドリンク用の太いストローを使ってください)
牛乳の代わりにグラノーラにかけて
グラノーラにミルクブリューをあわせたレシピです。
牛乳の代わりにミルクブリューをかけることで、コーヒーの風味がプラスされ、香ばしさがアップします。
1. 器にグラノーラを入れる
2. お好みでナッツやフルーツなどを加える
3. ミルクブリューをグラノーラが浸るまで注いで、出来上がり
ドライフルーツやナッツ、カカオニブなどをトッピングすると食感や風味が加わり、いつもとは少し違ったグラノーラになります。コーヒーの味わいによってトッピングを選ぶのもおすすめです。
トレンドになりつつあるミルクブリューは、コーヒー豆の風味とミルクの濃厚さをダイレクトに味わえるのが魅力。ご家庭でも簡単に作ることができるので、この夏、お気に入りのコーヒー豆で試してみてはいかがでしょう?
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