コーヒーにはブラックのほかにもカフェオレやカプチーノ、アイスコーヒーなど多様な楽しみ方がありますが、お酒と合わせてコーヒーカクテルとしても楽しめることをご存知ですか。カクテルを作る際のコーヒーについてや、各種コーヒーカクテルのレシピをご紹介します。
Index
1.コーヒーの世界がもっと広がる、カクテルという楽しみ方
コーヒーはブラックやカフェラテなどさまざまな味わい方がありますが、お酒と合わせることでさらに楽しみ方が広がります。お酒が弱い人でも楽しめるレシピも。今回はコーヒーカクテルの魅力を紹介します。
実は種類豊富なコーヒーカクテル
コーヒーとお酒を合わせるとどんな味になるか想像がつかない方もいるかもしれませんが、意外にもコーヒーカクテルの種類はとても多いんです。コーヒーをメインにした琥珀色のカクテルから、風味付けに加えた爽やかな色のカクテルまで自分の好みに合わせて選べます。
合わせるお酒はウイスキーやブランデー、ラム酒などの洋酒が多いのですが、そのバランスやコーヒーの挽き方などでも風味が変わりますので、バリエーションは無限にあると言えます。カクテルメニューだけでも100種類以上あるのだそう。
コーヒーカクテルなら楽しむ場面はさまざま
コーヒーカクテルはお酒ですが、バーに行かないと飲めないというわけではありません。場所を限定せずにコーヒーを楽しむシーンがぐんと広がるのが、コーヒーカクテルの魅力。カフェ&バーという、お酒もコーヒーも提供しているお店が豊富にあり、日中からコーヒーカクテルで乾杯できますよ。コーヒーカクテルをメインにしたバーも登場しており、コーヒーカクテルの奥深さを伝えています。
コーヒーカクテルはアイスだけでなくホットも
カクテルというとアイスメニューが多いですが、アイスでもホットでも飲まれるコーヒーらしく、コーヒーカクテルもホットメニューが多くあります。寒い季節やリラックスしたい時など、ホットカクテルが嬉しい場面もありますよね。コーヒーカクテルはその希望に応えてくれます。
自宅で手軽に作れるレシピも多数
コーヒーカクテルに馴染みのない人もいるかもしれませんが、作り方が簡単なものも多く家庭で気軽に作れることも、コーヒーカクテルの魅力です。焼酎やワインでも作れるので、家にブランデーやウィスキーがない人でも挑戦できます。フルーツを使って爽やかに仕上げるレシピもありますので、自分の好みのコーヒーカクテルを探してくださいね。
2.コーヒーの使い方で味わいが変わるコーヒーカクテル
ひと口にコーヒーカクテルと言っても、コーヒーの用いられ方はひとつではありません。飲み物としてのコーヒーを使用するものもあれば、コーヒーから作られるリキュールを使うもの、コーヒー豆をそのまま使うものもありますよ。3つの使用方法を紹介します。
淹れたコーヒーを用いる
まずは、普段生活の中で飲んでいるコーヒーを使ったカクテル。淹れたコーヒーをお酒で割って飲みます。ポイントは、コーヒーを濃いめに淹れること。お酒やほかの素材と混ぜるのでコーヒーの味や風味が減ってしまうためです。深煎りの豆を使ってコーヒーを淹れるとさらに良いでしょう。もちろん好みに合わせて浅煎りを用意しても大丈夫です。
コーヒーを使ったリキュールを用いる
続いては、コーヒーを原材料とするリキュールを使ったカクテル。リキュールとはアルコール度数の高い蒸留酒に果実や香草などさまざまな素材を入れて風味付けしたものです。蒸留酒にはラム酒やテキーラなど、こちらもさまざまなお酒が使用されます。コーヒーカクテルの定番カルーアミルクに使用されるコーヒーリキュールのカルーアは、サトウキビの蒸留酒です。カルーアは特に甘さが際立つリキュールですが、どのリキュールも程度は異なるものの甘みがあるのが特長です。
コーヒー豆を用いる
最後は、コーヒー豆をそのまま使用するカクテルです。コーヒー豆を数粒お酒に入れたり、お酒に漬け込んでおいたりします。溶けることはありませんので、ほのかに香るコーヒーの風味を味わうのが目的です。そのほか、サンブーカリキュールにコーヒー豆を浮かべるサンブーカコーヒーはコーヒー豆を3粒浮かべますが、この3粒は健康・幸福・繁栄を意味しており、味わいだけでなく願いを込めたお酒もあります。
3.代表的なコーヒーカクテルのレシピ
実に奥深いコーヒーカクテルの世界。最後に代表的なコーヒーカクテルのレシピを紹介します。年間消費量が飛び抜けて多いビールと合わせるレシピもありますから、試してみてくださいね。
アイリッシュ・コーヒー
コーヒーカクテルの定番とも言えるウイスキーベースのコーヒーカクテルです。アイルランドが起源とされ、飛行機の燃料補給中に極寒の外で待つ乗客のため振る舞われたとされています。
<材料>
・コーヒー 100ml
・アイリッシュウィスキー 10ml
・砂糖 10g
・生クリーム(半立て) 15ml程度(お好みの量)
<作り方>
・コーヒーを100mlに抽出する。
・温めたグラスにコーヒーシュガーを入れる。
・アイリッシュウイスキーを入れた後、コーヒーを注ぐ。
・生クリームの半立てを優しくのせる。
ブラック・ルシアン
コーヒーリキュールのカルーアとウォッカを合わせたカクテルです。ウォッカはロシア産が多くこの名前がつきました。甘くて飲みやすいですが、度数が高いのが特長。お酒が得意ではない人は飲み過ぎに注意です。生クリームをプラスするとホワイト・ルシアンになりますよ。
<材料>
・ウォッカ 40ml程度
・カルーア 20ml程度
・氷 適量
<作り方>
・ロックグラスに氷を入れる。
・カルーアを注ぐ。
・ウォッカを注ぐ。
・マドラーで混ぜる。
カフェ・トロピカーナ
アイスコーヒーを使ったラム酒ベースのコーヒーカクテルで、炭酸が入るのでシュワシュワとした爽やかな喉越しが楽しめます。内側が焦げた樽で3年以上醸造したダークラム酒を多く用います。
<材料>
・アイスコーヒー 100ml
・ラム酒 5ml
・炭酸水 60ml
・角氷 3~4個
・お好みでシュガーシロップ 20ml程度
・お好みで生クリーム 20ml程度
<作り方>
・グラスにシュガーシロップ、ラム酒、アイスコーヒーを入れて混ぜ合わせる。
・アイスコーヒー、炭酸の順に注ぐ。炭酸水を氷に伝わせながら静かに注ぎ入れることで、美しいグラデーションが作られます。
コーヒー焼酎
日本人に馴染みの深い焼酎を使ったコーヒーカクテルです。飲むコーヒーではなくコーヒー豆を使用します。焼酎とコーヒー豆以外に材料がなく、甘くないコーヒーカクテルを楽しみたい人におすすめですよ。
<材料>
・焼酎 720ml程度(一般的なボトルの量)
・コーヒー豆 72g程度
<作り方>
・焼酎のボトルにコーヒ豆を入れ、3~7日間ほど漬け込む。
漬け込む期間はお好みで調整して大丈夫です。コーヒー豆ではなく挽いたコーヒー粉なら、1日程度漬け込んでいただけます。コーヒー豆のかけらや粉が混ざる場合があるので、漉してから飲むと良いですよ。
カフェ・コン・セルベッサ
最後にご紹介するのはビールを使ったコーヒーカクテルです。材料はビールとコーヒーのみですので、家にこの2つがあれば今すぐ作れます。コーヒーの違った楽しみ方になると同時に、ビールのアレンジレシピにもなりますね。
<材料>
・コーヒー
・ビール
※1:1の割合になるように用意
<作り方>
・グラスにビールを注ぐ。
・コーヒーを注ぐ。
お好みで量を調整しましょう。ビールを黒ビールに変えたり、コーヒーの濃さを変えたりしていろいろな味わいを楽しめます。
4.コーヒーカクテルで通なコーヒーの楽しみ方を
朝の一杯やコーヒーブレイクの一杯、食後の一杯とコーヒーが欠かせない毎日。お酒と合わせることでコーヒーの楽しみ方が増えれば、家でのコーヒータイムがさらに楽しくなりそうですよね。「こんな味わい方を知っているの?」と周囲に驚かれるかも。好みのお酒と合わせ、気軽にコーヒーカクテルを堪能しましょう。