ウォッカベース×コーヒーリキュールのロングカクテル・ブラックルシアンは、大人も納得のクールな見た目、自宅でサッと作れる簡単レシピ、自由自在に調節できる甘さと、魅力に富んだカクテルです。そこで今回は、ブラックルシアンの人気の理由や適したコーヒーリキュールを紹介します。ブラックルシアンのアレンジレシピや、ベースを変えて味わうコーヒーカクテルも紹介しますので、是非いろいろな味を試す参考にしてください。
Index
1.ブラックルシアンの魅力
ウォッカとコーヒーリキュールで作るブラックルシアン。ブリュッセル生まれといわれるこのカクテルの名前は、その色(=ブラック)とウォッカの産地(=ロシア)に由来しているとされます。コーヒー好きの間にとどまらないブラックルシアンの人気の理由に迫ってみましょう。
ルックス抜群!大人のムード
色とりどりのカクテルがあるなかで、ブラックルシアンは黒褐色。引き締まったクールな印象があり、大人のムードを演出するカクテルです。
コーヒーリキュールは、種類によって程度は違うものの甘さが特長であり、ブラックルシアンも甘い風味がします。しかし見た目が渋く甘いカクテルに見えないので、老若男女問わずオーダーしやすいです。
混ぜるだけ!作り方が簡単
ブラックルシアンの作り方は簡単です。ウォッカとコーヒーリキュールがあれば、特別な道具を必要とせずに作れますので、自宅でも気軽に楽しめます。
<材料>
・ウォッカ 約40ml
・コーヒーリキュール 約20ml
・氷
・グラス
・マドラー
<作り方>
1.グラスに氷を入れる。
2.ウォッカとコーヒーリキュールを入れる。
3.マドラーで軽く混ぜる。
デザート代わりにも!1杯で2度美味しい
作り方で紹介したとおり、ウォッカとコーヒーリキュールの比率は2:1程度が一般的ですが、好みで調整できます。
甘くて飲みやすいカクテルであり、コーヒーリキュールの比率を高めるほど甘さが増します。
実はブラックルシアンは、食後のカクテルとして誕生したとされています。甘味のあるデザートのようなブラックルシアンを楽しんでくださいね。
甘いだけじゃない!「お酒」をしっかり楽しめる
甘くて飲みやすいブラックルシアンですが、度数は高めです。ベースであるウォッカは、四大スピリッツの一つに数えられる度数の高いお酒で、40%前後が多いです。いろいろなお酒のなかでも最高峰の度数を持つスピリタスは、ウォッカの一種で96%もあります。
合わせるコーヒーリキュールも度数が高めのお酒で、例えばよく知られているカルーアは20%です。ただ、ウォッカが高い度数で幅広く種類があるのに対し、コーヒーリキュールは8~35%と比較的低い度数で種類があります。
甘口とはいえお酒であることには変わらず、気づかないうちに飲みすぎてしまう場合もありますから、自分のお酒への耐性に合わせて度数を選ぶと良いでしょう。
コーヒー党も満足!風味をストレートに味わえる
ウォッカ自体に強い香りや目立った味がないため、コーヒーリキュールの風味を邪魔しません。コーヒーを主役にした味わいを楽しめるのが、ブラックルシアンの魅力です。甘さが特長のコーヒーリキュールですが、そのなかでもコーヒー本来のほろ苦さが感じられるリキュールや、柑橘系などフレーバーを加えさっぱりとしたリキュールなど種類がありますので、好みのリキュールを探してくださいね。
2.ブラックルシアン用のコーヒーリキュールのおすすめ
ご紹介したとおり、一口にコーヒーリキュールといってもさまざまな種類があります。ブラックルシアンの風味を左右するコーヒーリキュールですので、こだわって選びたいですね。ブラックルシアンに使いたいおすすめのコーヒーリキュールを紹介します。
カルーア
コーヒーリキュールの定番ともいえるのが、カルーアです。メキシコ生まれのコーヒーリキュールで、1936年に誕生しました。コーヒーリキュールの歴史のなかで最も古いとされるリキュールです。
サトウキビの蒸留酒をベースにしており、濃厚な甘さと飲みやすさが特長です。使用するコーヒー豆は100%アラビカ種で、さらにバニラやカラメルと混ぜ合わせてオリジナルな味を生み出しています。
大変ポピュラーですので、どこでも手に入りやすいところがメリットですよ。
ちなみに、カルーア(Kahlua)という商品名の由来は、アラビア語でコーヒーを表す俗語・カフワ(kahua)です。
ボルスコーヒー
オランダのボルス社が作る、ラムベースのコーヒーリキュールです。深みのある茶色が特長で、焙煎したてのコーヒーのような豊かな香りが楽しめます。アルコール度数は24%です。
コーヒー豆に加えてカカオ豆も、じっくり時間をかけて成分抽出。チョコレートのかすかな風味が漂います。さらにバニラ風味も加わり、甘くまろやかな口当たりが堪能できます。
パトロン XO カフェ
コーヒーリキュールのなかでもアルコール度数が高めで、甘さを抑えたコーヒーリキュールです。度数は35%で、きりっとしたドライな味わいが楽しめます。ベースはテキーラで、辛口のお酒が好みの人におすすめです。
原産はカルーアと同じメキシコです。ブラックルシアンを試したいけれど、カルーアは甘ったるいと感じる人はぜひ試してください。
ティアマリア
ティアマリアは、ブルーマウンテンの栽培地として知られる南国・ジャマイカ産のコーヒーリキュールです。カルーアと同じくサトウキビを原料とした蒸留酒ですが、甘さは控えめ。蒸留酒にコーヒーの粉末を浸して作られます。アルコール度数は26.5%です。
コーヒーリキュールのなかでも、コーヒーの風味が強く感じられるリキュールとして人気を集めています。甘さは抑えつつ苦味はすっきりと爽やかで、その飲みやすさからブラックルシアンにはティアマリアが最適とすすめるバーテンダーもいるほどです。
ルクサルド エスプレッソ リキュール
イタリア生まれのエスプレッソタイプのコーヒーリキュールです。深煎り豆から抽出したエスプレッソを使用しており、ほろ苦い味わいながら後味は爽やかなのが特長です。
複数のコーヒー豆をブレンドして使用しており、奥深いコーヒーの風味が感じられるところが魅力。ほろ苦さも同時に楽しみたい人におすすめです。
カクテルだけでなく、コーヒーリキュールを使った大人のスイーツを作る時にも人気があります。
3.ブラックルシアンから広がるカクテルの世界
ブラックルシアンにひと手間加えたり、ベースとなるお酒を変えたりすることでまた違った味わいを楽しめますよ。ブラックルシアンに似た、コーヒーリキュールを使ったカクテルを紹介します。
ホワイトルシアン
ブラックルシアンが黒なら、ホワイトルシアンは白。生クリームを乗せて白と黒の2層を作り出すカクテルがホワイトルシアンです。
材料は、ブラックルシアンの材料に適量の生クリームを加えるだけ。さらに作り方も、ブラックルシアンを作ってからそっと生クリームを注ぐだけです。
しかし、この生クリームを注ぐのが難しく、ゆっくりと注がないとすぐにブラックルシアンと混ざってしまい、2層になりません。氷の上にスプーンを置き、スプーンにゆっくりと生クリームを置くイメージで注ぐと、きれいな2層ができあがりますよ。
ブラック・マジック
直訳すると黒魔術という意味になるブラックマジックは、ブラックルシアンの甘さに爽やかな酸味をプラスしたカクテルです。
<材料>
・ウォッカ 約40ml
・コーヒーリキュール 約20ml
・レモンジュース(またはライムジュース) 少量
・氷
・グラス
・マドラー
<作り方>
1.グラスに氷を入れる。
2.ウォッカとコーヒーリキュール、レモンジュースを入れる。
3.マドラーで軽く混ぜる。
レモンジュースの代わりにレモンスライスを入れても良いですよ。さらに、チェリーを乗せると見た目にも爽やかになります。
ブレイブ・ブル
ウォッカの代わりにテキーラを使ったカクテルメニュー。メキシコの闘牛を題材とした1951年公開の映画「Brave Bulls」に由来し、勇ましい雄牛という意味があります。コーヒーリキュールの甘さはそのままに、ウォッカよりもパンチが欲しい人におすすめです。
<材料>
・テキーラ 約40ml
・コーヒーリキュール 約20ml
・氷
・グラス
・マドラー
<作り方>
1.グラスに氷を入れる。
2.テキーラとコーヒーリキュールを入れる。
3.マドラーで軽く混ぜる。
ダーティー・マザー
続いては、ウォッカの代わりにブランデーを使ったカクテルメニュー。ウォッカがほぼ無味無臭なのに対し、ブランデーは芳醇な香りとコクが魅力です。コーヒーリキュールの風味とブランデーの奥深さが混ざりあった大人なカクテルですよ。
<材料>
・ブランデー 約40ml
・コーヒーリキュール 約20ml
・氷
・グラス
・マドラー
<作り方>
1.グラスに氷を入れる。
2.ブランデーとコーヒーリキュールを入れる。
3.マドラーで軽く混ぜる。
4.きっと満足、コーヒーとお酒の良いところ取りのブラックルシアン
コーヒーリキュールを使ったコーヒーの代表格の1つといえるブラックルシアン。ただコーヒーの香りがアクセントになっているというだけではなく、その風味をしっかりと味わえるので、コーヒー好きの方もきっと満足できるのではないでしょうか。手軽に作れますので、ぜひ一度試してみてはいかがでしょう。