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マキアートは本場イタリアの味わい!特長や違い、作り方もご紹介

コーヒーの楽しみ方は実に多彩です。それだけに、種類によってどのような特長を持っているかを曖昧にしか理解できていないということはよくあります。おそらく「マキアート」もその一つ。本記事ではマキアートの定義や特長と、作り方、よく似た名前のコーヒーとの違いを紹介します。

1.マキアートとは結局どんなコーヒーなのか?

まずはマキアートがどのようなコーヒーなのか、語源やカフェオレ、他のエスプレッソとの違いについて解説します。

マキアートとは「染みのついたコーヒー」ということ

マキアートはイタリア語で「染み」という意味で、エスプレッソにミルクの白い染みがついたように見えたことから名付けられました。本場のイタリアでは、ポピュラーな飲み物。エスプレッソのパンチのある味わいがフォームドミルクをくわえることで少しだけマイルドになっています。イタリアでは、エスプレッソと同じデミタスカップで提供されることが多いです。

そもそもエスプレッソとは?

エスプレッソは、エスプレッソマシンを使って抽出されたコーヒーのことをいいます。加圧によって30秒ほどで抽出される様子が「エクスプレス(急行)」に例えられ、エスプレッソと呼ばれるようになりました。1杯分約30mlと少ない量ですが、その30mlにコーヒーのコクや味わいが濃縮されています。イタリアなどでは砂糖をくわえて飲むのが一般的です。

ミルクの量は変わることも

本場イタリアのマキアートは「エスプレッソ3:フォームドミルク1」の割合で作られています。フォームドミルクとは、温めて泡立てたミルクのこと。マキアートの比率はお店によって異なることもあります。アメリカでは、エスプレッソの量とほぼ同じくらいフォームドミルクがくわえられることも。

カフェオレとの違い

マキアートはエスプレッソから作ります。一方カフェオレはドリップコーヒーから。ミルクの量も異なります。カフェオレは「ドリップコーヒー5:スチームドミルク5」の割合で作られることが多いです。

カフェラテやカプチーノとの大きな違いはミルクの量

カフェラテやカプチーノもマキアートと同じで、エスプレッソから作る飲み物です。マキアートとの違いは、エスプレッソよりもフォームドミルクの量が多いこと。カフェラテは「エスプレッソ2:フォームドミルク8」、カプチーノは「エスプレッソ3:フォームドミルク7」の割合で作られることが多いです。

カフェラテでラテアートを施したい時は、泡の層を薄めにするとやりやすくなります。一方カプチーノは、泡の層を厚くすることで美味しさが増します。仕上げにシナモンパウダーをふりかけてみるのも良いでしょう。

ちなみにカフェモカはカプチーノにチョコレートソースをくわえたものです。先にコーヒーカップの底にチョコレートソースを適量入れ、エスプレッソを注いでいきます。あとはカプチーノと同じ割合でフォームドミルクをくわえ、フォームドミルクの上にもチョコレートシロップをかけたら完成です。

2.マキアートの作り方

マキアートの作り方や自分で作ってみるとわかることを紹介します。

マキアートに使うエスプレッソ

まずはエスプレッソマシンを使って、エスプレッソを抽出しましょう。コーヒー粉は深煎りの細挽き。上手く抽出できたエスプレッソには「クレマ」という泡のようなものが浮かんでいます。クレマが浮かんでいるとフォームドミルクを綺麗にのせることができます。エスプレッソマシンの手順通りにコーヒー粉などをセットしていき、エスプレッソを上手に抽出しましょう。

フォームドミルク

次にフォームドミルクを作ります。エスプレッソマシンに付属しているスチーマーを使うとミルクを温めながらきめ細かい泡を作ってくれます。他にもピッチャーまたはボウルにミルクを入れて、ハンディタイプのミルクフォーマー(ミルクフローサ)やミニ泡立て器で泡立てる方法があります。ミニ泡立て器で泡立てる時は、先にミルクを電子レンジで温めましょう。

エスプレッソ+フォームドミルク

カップにエスプレッソを30ml入れ、エスプレッソに染みをつけるようなイメージでフォームドミルク10mlを静かに注いだら完成です。

自分で作ってみるとわかること

マキアートと言葉だけでイメージすると、カップにたっぷり入った飲み物を想像する人もいるでしょう。しかし実際は、30mlのエスプレッソに10mlのフォームドミルクをくわえるだけなので、デミタスカップでも収まる量です。また作り方もシンプルなため、簡単に作れます。

3.マキアートの従姉妹?名前の似ている仲間たち

マキアートと名前が似ている飲み物の特長やマキアートとの違いを解説します。

ラテ・マキアート

ラテ・マキアートは、マキアートと逆の手順で作ります。カップにフォームドミルクを入れ、白地に茶色いシミをつけるイメージで、エスプレッソを注いだら完成です。マキアートとラテ・マキアートを区別するためにマキアートのことを「エスプレッソ・マキアート」「カフェ・マキアート」と呼ぶこともあります。

キャラメルマキアート

マキアートと名がついていますが、カフェラテをベースにキャラメルソースなどをトッピングして作られることが多いです。バニラシロップもくわわっており、とても甘いコーヒードリンク。

マキアトーネ

マキアトーネは、マキアートよりもフォームドミルクの量を少し多くしたものです。エスプレッソの量は同じなので、フォームドミルクの量だけ全体量が増えます。マキアートよりもフォームドミルクの量は多めですが、カプチーノよりは少なめの量です。

4.本物のマキアートがわかるコーヒー通に

マキアートは、ミルクの一切入らないエスプレッソよりもやさしく、ミルクたっぷりのカプチーノよりもキレのある味わいが特長。キャラメルマキアートと混同されて「甘くてクリーミーなまるでお菓子のようなコーヒー」と勘違いをされている人もいるかもしれませんが、実はむしろ通好みの飲み方です。「エスプレッソだと少し強すぎるかな?」と感じる昼下がりなどにぜひお楽しみください。

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