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アメリカンコーヒーの名前の由来は?美味しい淹れ方、おすすめのコーヒー豆を紹介

カフェや喫茶店でおなじみのアメリカンコーヒー。でも、アメリカンコーヒーとはどんなコーヒーを指すのでしょうか?この記事では、アメリカンコーヒーの正しい定義や名前の由来を紹介。さらに、美味しい淹れ方やおすすめのコーヒー豆なども合わせてお伝えします。

1.アメリカンコーヒーとは?

カフェの定番メニューとしてなじみ深いアメリカンコーヒー。あっさりしていて飲みやすいといったイメージはあるものの、具体的にどのようなコーヒーなのかを理解している方はそれほど多くないかもしれませんね。

まずは、アメリカンコーヒーの定義や名前の由来、さらに他のコーヒーとの違いを見ていきましょう。

浅煎りのコーヒー豆で淹れたコーヒー

アメリカンコーヒーとは、浅煎りのコーヒー豆で使って淹れたコーヒーのことです。

浅煎りのコーヒー豆は焙煎の時間が短いため色が薄く、コクや苦みがマイルドで酸味がやや強め。アメリカンコーヒーの明るく澄んだ色、軽やかな味わいは、浅煎りのコーヒー豆を使っているからこその特長なのです。

アメリカンコーヒーの名前の由来

アメリカ式のコーヒーという意味から名づけられたアメリカンコーヒー。しかし、これはれっきとした和製英語。アメリカンコーヒーと呼ばれるメニューは実は日本にしかありません。

名前の由来には諸説ありますが、有力とされるのが戦後伝わったアメリカ人の習慣。たっぷりのお湯を使って淹れる(もしくは後からお湯で割る)アメリカ人のコーヒースタイルが広まり、アメリカ式のコーヒー=アメリカンコーヒーとなったようです。

ブレンドコーヒーやアメリカーノとの違い

アメリカンコーヒーと並ぶ人気メニュー、ブレンドコーヒーは、複数のコーヒー豆をブレンドしたもの。風味の異なるコーヒー豆を合わせることで、バランスの取れた味わいを楽しめるコーヒーです。

見た目も味わいも違うブレンドコーヒーとアメリカンコーヒーですが、カフェなどで提供されるアメリカンコーヒーもほとんどがブレンドされたコーヒー豆を使っているため、違いは焙煎度合いのみ。ブレンドコーヒーではミディアムロースト程度の中煎りが一般的です。

一方、アメリカンコーヒーと名前がそっくりなアメリカーノは、アメリカンコーヒーと同じく、アメリカ式のコーヒーという意味を持つイタリア語。海外からやってきたアメリカ人がイタリアで好んで飲むカフェメニューとして知られています。

ただし、味わいはアメリカンコーヒーとは別物です。エスプレッソ文化が色濃いイタリアとあって、アメリカーノは深煎りのコーヒー豆を使ったエスプレッソをお湯で割ったもの。酸味はほとんど感じられず苦みやコクが強めです。表面にはエスプレッソ特有のクレマが浮かんでおり、アメリカンコーヒーとは味わいも見た目も異なります。

2.アメリカンコーヒーにおすすめのコーヒー豆

アメリカンコーヒーのあっさりとした飲みやすさを際立たせるためには、コーヒー豆の選び方も重要です。

そこで、アメリカンコーヒーにおすすめのコーヒー豆を紹介します。

さわやかな酸味のある中南米産がおすすめ

アメリカンコーヒーは軽やかな飲み口が魅力。その魅力を際立たせるために、爽やかな酸味で知られるグアテマラやメキシコといった中南米産のコーヒー豆を選ぶのがおすすめ。

逆に、たとえばマンデリンやモカといった個性的な香りのコーヒー豆は、アメリカンコーヒーにするとせっかくの個性が失われてしまう可能性があります。

選び方に悩んだらアメリカンコーヒー用にブレンドされたものを選ぶのも良いですね。いつも使っているコーヒー豆で作りたいなら、やや粗挽きにするだけでアメリカンコーヒーらしい軽やかな味わいに仕上がります。

浅煎りのコーヒー豆を使うメリットにも注目

アメリカンコーヒーに欠かせない浅煎りのコーヒー豆。コーヒー豆の焙煎度合いには8段階ありますが、アメリカンコーヒーにはもっとも浅いライトロースト、次に浅いシナモンローストから中煎りのミディアムローストまでが適しています。

浅煎りのコーヒー豆は、焙煎時間が短い分、生豆に含まれる栄養成分がほとんど損なわれません。そのため、アメリカンコーヒーにはポリフェノールの一種であるクロロゲン酸が多く残るなど、栄養価が高いというメリットも。

また、カフェインの含有量は焙煎度合いではほとんど差が出ないとされていますが、浅煎りのアメリカンコーヒーは爽やかな酸味からも覚醒作用といったカフェインの効果を実感しやすいでしょう。

3.アメリカンコーヒーの作り方

普段からおうちコーヒーを楽しんでいるなら、アメリカンコーヒーをレシピに追加してはいかが?コツさえ押さえれば、カフェで飲むような美味しいアメリカンコーヒーを淹れることができます。

それでは、アメリカンコーヒーの作り方を詳しく見ていきましょう。

好みに応じて2つの作り方から選べる

アメリカンコーヒーは浅煎りから中煎りのコーヒー豆で淹れるのが基本。こうしたコーヒー豆を使えば、コーヒー豆から抽出した軽やかな味わいをそのまま楽しめます。

苦みの強いコーヒー豆を使うときには、アメリカーノのように後からお湯で割る方法もあります。苦みや渋みが薄まってマイルドになる他、飲む直前にお湯を加えることでコーヒーの香りがふわりと広がるのも良いですね。

浅煎りのコーヒー豆を使う方法

浅煎りのコーヒー豆を使うアメリカンコーヒーは、ハンドドリップでいつも通り淹れるだけ。ただし、使うお湯の量を多めにすること、中挽きよりやや粗めに挽いたコーヒー粉を使うことが、さっぱりとした飲み口に仕上げるポイントです。

1. コーヒー粉約8〜12gに対し170~180mlほどのお湯を用意する。
2. 中挽きのため粒同士の隙間が広いことを考慮し、丁寧にお湯を注いで抽出する。

軽やかながらもコーヒー豆本来の風味を味わえるよう、お湯を注ぐときにはコーヒー粉をしっかり膨らませるようにしましょう。

お湯で割る方法

後からお湯で割るときには、風味や味わいがお湯で薄まることを想定して、時間をかけてじっくりと抽出するのがポイント。いつも使っているコーヒー粉をそのまま使えますが、より強い風味を感じたいなら細挽きにするのも良いですね。

1. コーヒー粉約8~12gに対し、150mlほどのお湯を用意し、抽出する。
2. 抽出したコーヒーをカップに移し、20〜30mlほどのお湯を注ぐ。

コーヒーらしい苦みは欲しいけれどゴクゴク飲みたい……そんな気分の時におすすめの方法です。

4.軽やかな味わいのアメリカンコーヒーを楽しもう

2種類の作り方があるアメリカンコーヒー。味の特長を理解すると、楽しみ方がさらに広がるでしょう。ご家庭にあるコーヒー豆でも手軽に楽しめる点が良いですね。さわやかな酸味を楽しめるので、苦味が苦手な方にもおすすめです。お好みの作り方で味わってみて下さい。

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