コーヒー特有のほろ苦さと、 バニラの甘い香りとの組み合わせは相性が抜群。あらかじめコーヒー豆に風味付けしたフレーバーコーヒーの他、コーヒーを淹れた後にバニラエッセンスを追加するなどの方法で、自宅でも手軽に味わうことができるのです。コーヒー×バニラの魅力や自宅で美味しく味わうヒントを紹介します。
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1.コーヒーとバニラは相性抜群
コーヒーのほろ苦さは魅力の一つですが、飲みにくさの原因となる場合もあります。美味しく飲むために甘さをくわえるさまざまな方法がありますが、バニラもメジャーなトッピング。まずは世界中のコーヒーとバニラの組み合わせを楽しむドリンクを紹介します。
昔から世界中で愛されてきた組み合わせ
コーヒーとバニラの組み合わせとして知られるのが、アイスコーヒーの上にバニラアイスクリームを乗せたコーヒーフロート。フロートは、アイスクリームを乗せたドリンクを指す英語です。他にも、バニラとの組み合わせを楽しめるコーヒードリンクが世界各地にあります。よく知られているのがアフォガード。バニラアイスクリームにエスプレッソをかけたもので、イタリア発祥の楽しみ方です。
またオーストラリアにはアイスドコーヒーという飲み物があります。アイスドコーヒーといえば英語圏でのアイスコーヒーの一般的な呼び方ですが、オーストラリアのアイスドコーヒーはエスプレッソに冷えたミルクと、バニラアイスクリームをくわえたもののことです。ちなみに、オーストラリアではアイスコーヒーをアイスドロングブラックと呼ぶそうです。
2.コーヒーとバニラを組み合わせるメリット
コーヒーにバニラの風味をプラスした飲み方は、コーヒーの味わいを変える以外にもメリットがあります。こちらではバニラを取り入れるメリットを見ていきましょう。
コーヒーの苦みを抑えてくれる
コーヒーの苦味は魅力の一つですが、苦いゆえに飲めなかったり、苦手だったりする人もいるでしょう。そのような場合にバニラをくわえると、コクのある甘さがプラスされぐっと飲みやすくなります。
バニラの香りでリラックスできる
バニラはラン科バニラ属の植物で、黄緑色の花を咲かせます。甘い香りが特長ですが、香りの元は花ではなく果実。乾燥と発酵を経て甘い香りがするようになります。
バニラの甘い香りは気持ちを和らげてくれるため、リラックスしたいときにおすすめです。仕事の休憩時や寝付きが悪い時にもバニラの香りで癒されることでしょう。コーヒーの香りと合わさると、さらに深い癒しを手に入れることができるのではないでしょうか。
レシピによってはカロリーも気にならない
甘い香りのバニラですが、ノンシュガーで楽しめるレシピが多くあります。気になるバニラのカロリーですが、多く流通されていて安価で手に入りやすいバニラエッセンスは、大さじ1杯で50~60kcal程度です。一杯のコーヒーに入れるバニラエッセンスの量は数滴ですから、
全体のカロリーはそれほど大きく変化しません。ダイエット中でもあまりカロリーを気にせず楽しめます。
3.バニラを楽しむコーヒーレシピ
ここでは、コーヒーとバニラの組み合わせを楽しめるレシピを紹介します。
バニラビーンズを使ったコーヒーの淹れ方
1つ目は、バニラビーンズを使う淹れ方です。バニラビーンズとは、さやに種子が入ったままのバニラことを差します。黒く細長い印象があるかと思いますが、これは発酵と乾燥を繰り返した後の状態です。非常に甘く強い香りがします。
バニラビーンズを使ったコーヒーの淹れ方はいくつかありますが、最も簡単なのは淹れたコーヒーにバニラビーンズを入れ、軽くかき混ぜて飲む方法です。ほかにも、バニラビーンズを小さく切り、ハンドドリップする際にドリッパーの最下部に少量入れて、香り付けしながらドリップする方法があります。
近年、バニラビーンズは取引額が高騰しており、流通量も多くありません。一度で使い切らず少しずつ使ったり、乾燥させて再利用したりするのがおすすめです。
バニラエッセンスやバニラオイルを使ったコーヒーの淹れ方
数滴垂らすことでバニラの風味を付けられるのが、バニラエッセンスやバニラオイルです。プリンなどのお菓子作りにもよく利用されます。
バニラエッセンスもバニラオイルも、バニラの香りの成分を抽出したものです。香りの成分をアルコールで抽出すればバニラエッセンスに、オイルで抽出すればバニラオイルになります。バニラエッセンスは水溶性で水に溶けやすく、バニラオイルは油性で油分の多い生地などになじみやすいのが特長です。コーヒーにも油分はあるものの、バニラエッセンスのほうが溶けやすいと言えます。
バニラの香料を用いて作るバニラシロップには砂糖が入っているので、使いすぎに注意しましょう。
バニラ風味のフレーバーコーヒーの淹れ方
コーヒー豆やコーヒー粉に、あらかじめ香り付けをしたものがフレーバーコーヒーです。数世紀前、コーヒー豆の品質がまだ向上していなかった時代に、コーヒーを美味しく飲むために考えられたと言われています。チョコレートやナッツのフレーバーが一般的で、バニラもよく知られたフレーバーの一つです。その他にもスパイス系やフルーツ系など50種類以上のフレーバーがあります。
コーヒーの淹れ方は通常と変わりませんが、バニラフレーバーのコーヒーは既に甘さが漂っていますので、砂糖はくわえずミルクだけをくわえて味わうのがおすすめです。開封したコーヒー豆またはコーヒー粉は、香りが飛ばないよう、コーヒーの鮮度も落ちないようしっかりと密閉・遮光できる容器に入れて、冷蔵庫か冷凍庫で保存しましょう。
4.自宅でコーヒーとバニラを楽しむヒント
自宅でも手軽に楽しめるバニラコーヒー。より美味しくバニラコーヒーを楽しむためのヒントを2つ紹介します。
ミルクをくわえてさらにまろやかな口当たりに
バニラの香りが漂うコーヒーに、ミルクをくわえるとバニラミルクコーヒーになります。ミルクのまろやかさがプラスされ、コクが深まるのが魅力です。ミルクはもともとコーヒーの酸味を抑えるために入れられることが多く、ミルクとバニラの2つをくわえればコーヒーが苦手な人もさらに飲みやすくなるでしょう。コーヒーの温度を下げないよう、温めたミルクを入れるのがおすすめです。
ミルクをくわえるとコーヒーの成分が薄まって胃腸にやさしくなり、お腹が空いている時でも飲みやすくなります。コーヒーを濃い目に抽出し、たっぷりのミルクをくわえてバニララテを作るのもおすすめの味わい方です。
プラスアルファのトッピングでさらに美味しく
バニラの香りが漂うコーヒーに、トッピングをプラスしてカフェのメニューのようなコーヒーを淹れるのもおすすめです。
ふわふわとした食感が楽しいマシュマロは、コーヒーに溶けてカプチーノのような食感になり、ややスイーツ感が増します。甘さをプラスしたいならはちみつもおすすめです。はちみつは砂糖の約1.3倍の甘さを感じるとされ、バニラの香りと相まってコクのある甘さを楽しめます。生クリームを乗せて、バニラの甘い香りがするウインナーコーヒーを作るのも良いですね。
フレーバーをくわえるなら、ナッツ類がバニラの香りと相性が良いです。マカダミアやヘーゼルナッツなどのフレーバーコーヒーにバニラエッセンスなどをくわえて楽しみましょう。
5.コーヒーとバニラで甘く香るリラックスタイムを
コーヒーとバニラの組み合わせは、コーヒーの苦みを抑えてバニラの甘い香りが楽しめるため、コーヒーが苦手な人にもおすすめです。アレンジ次第で楽しみ方は無限に広がります。ゆっくりと寛ぎたい時にもバニラの香りをプラスすると良いでしょう。自宅でも気軽にバニラが香るコーヒーを淹れて、リラックスした時間を楽しんでください。