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珈琲人名鑑

最大の強みはトータルサービス 
事業所向けコーヒーのパイオニア

株式会社 ダイオーズジャパン飲料開発生産本部 製造グループマネージャー 藤村直己

日本で初めて事業所向けコーヒーサービスを始めたダイオーズ。現在は自社焙煎のブレンドやオリジナルマシンの開発にも力を注いでいる。飲料開発生産本部の藤村直己氏に話を聞くと、事業所向けサービスならではのコーヒーに対する考え方が見えてきた。

アメリカでヒントを得て始めた、事業所向けコーヒーサービス事業

2019年に50周年を迎えるダイオーズは、創業者の家業だった米店の配達サービスをきっかけにオフィス訪問事業に参入。今では世界各国に約20 万社に及ぶ取引企業を持ち、クリーンケア商品のレンタルサービス事業、事業所の定期清掃サービス事業、ティーサービス事業、ウォーターサービス事業などを展開している。

1977年、創業者の大久保真一氏がアメリカでヒントを得て、日本で初めて展開したのが事業所向けコーヒーサービスだ。そして1980年からは自社焙煎も開始。現在約20種類の自社ブレンドを製造し、事業所の規模に合わせた大小各種のコーヒーマシンの開発なども行なっている。

最適なコーヒーサービスを最適なコストで展開

なぜ自社商品の開発まで行なうのか? 焙煎工場の責任者を務める飲料開発生産本部の藤村氏に話を聞くと、同社の企業理念にたどり着いた。

ダイオーズが重視しているのは「最適なサービスを最適なコストで継続的に行う」こと。たとえ魅力的なマシンやサービスを提供することができても、コーヒーに膨大なコストがかかったり、マシンのメンテナンスなどに余計な手間がかかるようでは継続して利用してもらえない。同社は細分化するコーヒービジネスのなかで、ハードもソフトも一括してサポートすることで、各企業にあったサービスを最適なコストで提案することに長けているのだ。

また同社では、継続反復販売が可能なものしか扱わない。貸し出しのコーヒーマシンは定期的にメンテナンスを行い、もし故障が発生した場合はすぐに対応してくれるのもダイオーズの魅力だ。

“いかに味わいを均一に仕上げるか
そこが難しくもあり、楽しいところです”

品質と味を均一に保つ管理体制

事業所向けコーヒーを製造している同社が重要視していることのひとつが、大量生産における徹底した品質管理だ。工場では120キロ釜の焙煎機が稼働し、生豆を1日平均30〜40回焙煎、つまり約4トンものコーヒーを毎日作っているのだ。

生豆は気温や湿度の変化を受けやすいため「いかに品質と味を均一に仕上げるか。それが一番難しいです」と藤村氏。同社では焙煎後のカッピングによる官能検査はもちろん、焙煎度をバッチ(1回あたりの焙煎)ごとに数値化することで、一度に多くの生豆を焙煎しても、品質と味を均一に保つことを徹底している。

時代のニーズに応えるコーヒー豆とマシンを提供

同社ではコーヒーの味作りにも独自の考えがある。お客様は事業所で働く幅広い層なため、誰にでも親しみやすいように、酸味が控えめで、苦すぎないマイルドな味わいを理想としている。

それでも近年、コーヒーの楽しみ方が広がり、事業所向けコーヒーのニーズは変化しつつあるという。例えば、旧来は一度に一定量のコーヒーを落として保温するドリップタイプが主流だったが、昨今では1杯ずつ抽出するエスプレッソ用のマシンの需要が伸びている。時代とともに変わるニーズに対応できるのは、お客様の声に耳を傾け、コーヒー豆からマシンまでトータルしたサービスを提供できる同社の強みだ。

オフィスワーカーの心強いパートナーであるために

ダイオーズのこれからの目標を藤村氏に聞くと「今や会社にコーヒーがあることは当たり前。事業所の中でできることはきっとまだまだあります。既存のお客様を大切に、継続して満足いただけるよう、できるだけ高い品質とサービスを提供したいです」と語る。

事業所の中で、心のオアシスになりうるコーヒー。それに留まらず、総合的に事業所をサポートしていきたいと考える同社は、忙しく働く人々にとって、これからも心強いパートナーになりそうだ。

 

Company会社情報

会社名 株式会社 ダイオーズジャパン
住所 100-0005 東京都千代田区丸の内1-7-12 丸の内サピアタワー14階
電話 03-5220-1122(代表)
FAX 03-3212-3311
営業時間 8:30〜17:30
定休日 土、日、祝日
HP https://www.daiohs.com/
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